酒が欲しい、飲酒欲求を抑えることができない

9月2日、暑い日だった。

早朝、いつものように車で嫁さんを仕事場に送迎し、家に戻った。

ふと、今、自分が酒を欲していることに気がついた。

僕は「アルコール依存症」という病気である。

しばらく前、医師にそう診断された。


僕は「うつ病」でもある。

もっと昔、医師にそう診断された。


「あなたはうつ病です。それに加えて、アルコール依存症になっています。先にアルコール依存症を治さないと、うつ病は治りません。」

ちょっと前、医師にそう言われた。

うつ病 アルコール依存症
フリーフォト足成より引用

昨今、市民権を得た「うつ病」が何なのかは、皆さんもうご存知であろう。


アルコール依存症というのは、俗に言う“アル中”だ。


簡単に言えば「常に酒が欲しい」「酒を飲み続けて常に酔った状態でないといられない」という病気で、薬物依存の一種だ。

逆に言えば、「酒を飲んではいけない時でも飲まなくてはいられない」人たちの事を言う。
酒が欲しいことを「飲酒欲求」という。

「あなたは飲みすぎで肝臓機能が異常をきたしています。このまま酒を飲み続けると、肝硬変で死にます。
と医師に言われながらも、酒をやめられない人。


「今から車を運転して仕事にいかなければならない。仕事で車をつかう。」
ので、飲酒運転は絶対避けなければならないのに、酒を飲んでしまう人。
飲酒運転 酒気帯び運転
フリーフォト足成より引用

「朝、起きるとどうしても不安感や恐怖感からベッドを抜け出せない。酒を飲んだら動ける。」
でも飲んで酔ってしまって、会社に行ったり、家事や育児などができない人。

これまで精神病院で出会ったアルコール依存症患者は、だいたいこの3種類の人種だった。


僕はうつ病が元にあるので、3番目のほうになる。


僕は血液検査、レントゲン、エコー検査などから、身体や内臓に異常はまったくみられない。

「サケヲヤメナサイ」

僕は元来大酒飲みだが、医師のこの言葉以外に、酒を止める理由は無いと思っていた。


アルコール依存症の治療は断酒しかない

このやっかいな病気は、「酒を全く断つ」、断酒することにより症状を出さないようにするのが一般的な治療法だ。

アル中達は“節酒”だとか“意思の問題”だとか、そういう生易しい次元はとっくに通り越していて、断酒以外に解決方法がないらしい。

 

まずは入院し、断酒する。

そうするとどうなるかというと、常日頃「酒を飲みたい度100%」の気持ちがだんだん下がってきて、「50%」「30%」くらいになってくる。

さらに頑張って断酒していると、退院のころには「5%」くらいになる。

退院して家に戻り、酒なし生活を数カ月もつづけると「酒飲みたい度1%」くらいに落ち着く。

 

1%ならなんとか飲まないでいられるので、そのまま断酒生活を続ければ良いわけだ。

酒さえ飲まなければ、肝臓が悪くなることもないし、仕事に行けるし、家事もできる。

「精神疾患患者」ではなく「普通の人間」として生活できるわけだ。

僕は退院して昨日まで3か月ほど、先ほどの「酒を飲みたい度1%」くらいで断酒生活をしていた。


特に強烈に飲みたくなるわけでもなく、しかしまったく飲みたくないわけでもなく、しかし別に飲まなくても大丈夫、そんな感じで断酒生活をしていた。

そして昨日、急に、1合飲んでしまった。


そして今、酒が欲しい、酒を欲している。

確実に「酒を飲みたい」と思っている。
飲酒欲求が高まっている。

「酒飲みたい度50%」ほど酒を飲みたい。

いや、「100%」かも知れない。
もう飲酒欲求を抑えることができなくなっている。

 

僕の脳みその細胞ひとつひとつが昔の酩酊時の記憶を呼び覚まし、僕の身体のすべての器官へ神経細胞を通じてアルコールを摂取するよう呼びかけているようだ。


すごく酒が欲しいという思いが強まり、とうとう飲酒欲求を抑えることができなくなった。

今日も、1合だけまた飲んだ。



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