※断酒204日目

「このくらい、エエじゃろう」とビールを差し出された

ぼく自身の送別会が、マンションの管理人室で行われた。

若い衆が買ってきたのは酒だけで、ソフトドリンクはなかった

管理人室は
水道はなく、トイレしかない。

塩辛い仕出しで、次第に喉が渇き、たまらなくなっていた。

このくらい、エエじゃろう

長老が、コップ半分にビールを注いで、ぼくの目の前に差しだした。
ビール
フリーフォト足成より引用

場の空気は70歳の長老に支配され、もう 「飲め飲め」 モードになっていた。

スリップ、再飲酒の誘惑

酒飲み用に塩辛い仕出しに、喉の渇きを1時間はがまんしていた。

でも、何かで喉をうるおしたくて仕方なかった。

目の前差し出されたビールに、ぐらついた。


今や3年断酒している。

たったのビール半分で、今までの苦労がすべて泡となる。

しかし強烈に喉が渇いた。

なんでもいいから飲みたい。
水 喉が渇いた
フリーフォト足成より引用

他の7人はワイワイと 「今すぐに飲め」 という。

「アルコール依存症だから飲んではいけない」 ではなく、「肝臓が悪いからドクターストップなんよ」 と真実を隠していたのも拍車をかけていた。

肝臓が悪くても、ひとくちくらい大丈夫じゃろう

そんな空気だった。

アルコール依存症だとカミングアウトしておけばよかった。

しかし、それはすでに時遅しの状況になっていた。

ついにスリップ、再飲酒してしまった

ついに・・・・・・手を出してしまった。

考えると、
何もかも言い訳にしていた。

「喉が渇いてたまらない」「若い衆がソフトドリンクを買ってこなかった」「部屋に水道がない」

何もかも言いわけにしていた。

コップを手に取り、大衆の望み通り 「ごくり」 と口に含んだ。
ビールを飲む
フリーフォト写真ACより引用

3年ぶりに飲んでしまった

スリップ、再飲酒してしまった。

すぐに、大罪を犯した気分になった。

そしてビールのえぐみとともに、のどから胃が火照ってきた。


久しぶりのビールはさぞや旨かろう、と思うでしょうが、実はそうでもない。

こんなもんだったっけ

そう、アルコール依存症者にとって、酒は特に美味いものではない。

酒は単に酔っ払うための、心地よい泥酔感を味わうための
道具、薬物にすぎない。

断酒中のスリップ、再飲酒は飲みだしたら止まらない

そしてコップ半分のビールでやめとけばよいものを。

アル中の人は必ず次のように考える。

コップ1杯も10杯も同じことや。スリップ、再飲酒したことには変わりないやろう。」


それからは、何杯飲んだか覚えていない。

3年我慢していた酒を、ダムが崩壊したかのように飲んだ。
乾杯 ビール
フリーフォト写真ACより引用

その後すぐにブラックアウトした。

※ブラックアウト=飲んで記憶がなくなること。
アルコール依存症者は、まるで笊(ざる)のように酒を飲む。
しかし、うつ病など精神病を併発していたりするため、薬の影響でたった2・3杯でブラックアウトする人が多い。

家が大嵐になった

次の日の朝、二日酔いのまま目が覚めた。

そしてぼくが飲んでしまい泥酔したことで、
台風のように家中が大嵐になった

嫁や義母はおおいに
立腹、立腹どころか激昴、過去の精神病院への入院・惨事がフラシュバックし、感情のコントロールができなくなっていた。

信じていたのに裏切った
、子どもへの悪影響、今後はどうするつもりなのか、とにかく責められ続けた・・・・・・

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