うつ病でアルコール依存症:人生終わった男の闘病記・体験談

閉鎖病棟の体験談から、アルコール依存症・うつ病の闘病記。
2児の父が急にうつ病で倒れた。酔いにまかせて仕事にいくも今度はアルコール依存症だと。
家族から精神病院に何回も入院させられ、断酒に挑戦するが失敗。抗うつ剤、睡眠薬はいまだかかせず・・・・・・

うつ病、アルコール依存症にならないよう、みなさんのお役にたてればと思います。

タグ:不安感

スポンサードリンク

〇うつ病とは。患者本人が語る辛い気持ち


うつ病とは。

その症状とは。

このブログの読者の方は、ご存知だと思います。


しかし、医師や親や嫁、会社がしつこく言うことは聞き飽きました。


それはうつ病でない健常者がいろいろ研究・調査してそう言っているだけですね。


うつ病でない第三者にこちゃごちゃ語られても。

うつ病患者の本当の気持ちなど分かりはしないでしょう。

同じ病気を経験してみてみたらどうだ。

というのが本音じゃないでしょうか。


うつ病 病院 医者
フリーフォト写真ACより引用


あなたたちにいったい何がわかるというのでしょうか。

同じ辛さを味わってみたらどうでしょう。

それを声を大にして言いたい。


理解してもらいたい。

しかし理解してもらえない。


なので、断酒会のように、うつ病患者同士で辛い思いを語りうしかないでしょう。


うつの症状は人それぞれ、千差万別なのが難しいところです。


1.うつ病の発症・症状


ぼくの場合はこうでした。

SE(システムエンジニア)時代、残業250時間という徹夜徹夜地獄、土日もすべて仕事、休みは月に1日とれたらいいほうだったという地獄を4ヶ月味わいました。

その後・・・・・・徐々に仕事量が減ってきたのですが。


その頃、ふと感じたのが

かけがえのない人を失った」 時の気持ち。

心にぽっかりと大きな穴があいた感じ。

その時の感情を思い出せますか。

辛いでしょうが思い出してみてください。

それに近いでしょう。


ぼくは大昔、大切な人を失った時の気持ちがフラッシュバックしました。

まだ失ってない方は、わかり易く言えば

大好きだった恋人に突然ふられ、すべてを喪失した

感じ。


みなさんは彼女(彼氏)にふられた事がある、または離婚したことがあるでしょうか。

その際の気持ちを思い出せますか。

「ふった事はあるがふられた事はない」 などというモテモテ野郎は、ええと想像だけしてください。


いったい何なのでしょうか、この気持ち。

なにもやる気がしない。

動く気力もない。

会社に行くだなんてとんでもない。

休みをとって、一日中ボーッとしている。

そして辛い。

何もないのに不安や恐怖を感じる。

理由はわからない。

楽しいことや嬉しいことはまったく感じない。

気がつくと、一日中ふとんの中だったりする。

でも、眠れない。


眠らなきゃ、眠らなきゃ」 と思うばかりで、どうしても眠れない。


これではイカンとふとんから出てテレビをつける。

しかし、「笑点」などのバラエティを観ても、なぜか笑えない。

漫才やお笑い系の番組を 観てもまったく元気は出ない。


そして 「辛い」 ということは感じても、「楽しい」ことはまるで感じない


まったく気づかないうちに、まわりから 

「どうしたん、何かあったん?

 表情がまったくない、まるで能面みたいよ」  

と言われ始める。

そして、上司の指示で病院に行き、うつ病と診断されました。


うつ病 うつ症状
フリーフォト足成より引用


酒を飲むと、少しだけ辛さが紛れる。

(その頃はまだアルコール依存してませんでした)


酒は、飲んだら必ずうつ症状が悪化するためタブーですね。

(その頃はまだ無知でした)


近年、すこし前からですが 

「仕事に行くのは辛いがコンサートやゴルフに行くのは楽しい」

という通称 「新型うつ」 「仮面うつ」という言葉を聞くようになりました。


しかしぼくの場合は本来のうつ、いわゆるメランコリー型うつで、会社に行けず家に引きこもりまったく動けませんでした。

※「新型うつ」 という病名はなく、科学的根拠もないそうです。


2.うつ病は治るが、再発もする



でも、20代の頃 「残業250時間の徹夜地獄の4ヶ月」 で発症したうつ病は、約3年間の闘病をし、その後、完治しました。

きっかけはぼくの場合、今の嫁さんと再婚したことだと思えます。

それが心理的に安定した状態をもたらしたのだと思われます。

抗うつ薬の中の、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)が効き始めました。

そしてうつ病が治る順番として、

薬を飲み忘れる

が始まりました。


うつ症状が重い時は、薬が手放せない。

精神安定剤が手元にないと怖い。

睡眠薬がないと、まったく眠れない。


画像20160301薬


しかし、症状がよくなってくると、いつのまにか薬を飲み忘れている

不安にならないので、とん服の精神安定剤もいらない。

睡眠薬を飲まないで、居眠りしてしまう。

居眠りのあと、本格的に寝てしまう。


あれ、薬要らないんじゃないの?

そう思って、薬を切ってみましたが、生活にまったく支障なし。

抗うつ剤も睡眠薬も、すべて必要なくなりました。

うつが完治しました。

うつ病は治る可能性があります。

希望があります。


しかし、10年以上経った39歳の時に再発しました。

これについては、まったく別の原因でしす。

うつ病は、1度治っても、なにかのきっかけで再発することがあります。

それについてはまた書きます。


そして無知のゆえ、酒を大量に飲んでいたところ、止められなくなり 「アルコール依存症」 と診断されてしまいました。


他のうつ病患者の場合。

実は元同僚もうつ病にかかり、本人は軽いつもりでいましたが・・・・・・


ぼくと同じ主治医に様子を尋ねると、

「ありゃ相当、重症じゃのう」

と言われました。


本人は主観のため分からないが、医師が客観的に診断すると、とても酷い症状だった。

というケースもあるようです。


次回は、うつ病患者の脳内を 《わかりやすく》 解説します。


スポンサードリンク



ランキングバナーをポチッと、どうぞよろしくおねがいします
  ↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ



広島ブログ
アルコール依存症 断酒 うつ病 精神科 精神病院 閉鎖病棟 闘病記 体験談

スポンサードリンク

〇精神安定剤の効果


保護室で、点滴を打たれた。


点滴 精神病院
フリーフォト足成より引用


すぐに看護師が、頼んだ精神安定剤と水をもってきた。

すぐ効くように、白い錠剤を噛み砕いて水で流し込んだ。


にがい。


横になった。

この点滴が長くで嫌だ

自分で調整して、早くした。

点滴 精神病院


点滴を打たれながら、白っ茶けた天井を見ていた。


しばらくすると、安定剤のせいかいくぶん気分がやわらいだような気もする。

少しは楽になった気がする。

薬名を聞き忘れた。

プラセボ効果かもしれない、とも思った。

とにかくこの強烈な恐怖感、不安感は耐えがたかった。

〇アルコール離脱症状の期間を耐える方法


身体、手、足はあいかわらず震え続け、びっしょりと汗をかいている。

この状態から逃げる方法はないかと焦っているうちに、以前、何かの本で読んだことを思い出した。


脳内革命」という本だったと思う。


ある方法で、βエンドルフィンという脳内ホルモンを自ら分泌し、リラックスさせることができる、と書いてあった。


その方法は「複式呼吸」だった。


複式呼吸を続けると、脳内でβエンドルフィンという物質が分泌され、リラックスできるのだという。

βエンドルフィンは、ヘロインよりもずっと強い快楽効果があるとも書いてあった。


天井を見つめながら、お腹を両手で押さえ、複式呼吸をずっと繰り返した。

呼吸に集中していて、いつのまに時間が過ぎたのだろう。

〇病院のまずい食事


とつぜん

「晩ご飯です。デイルームにお集まりください」

と、天井のスピーカーが言った。


ガチャリと鍵が開けられたのでドアを開き、デイ・ルームへと歩いた。

各病室から、ぞろぞろと死人のような患者が出てきた。

皆、表情がなかった。

皆、保護室でひとりづつ辛い思いをしているのだろう。


デイルームには、テーブルに食事と名前の書いたネームプレートが置いてあった。

自分の名前が書かれた席へつき、黙ったままメシを喰った。

お腹はすいたように感じたが、たいして食べれなかった。

食事がまずいか、酒で食道や胃がやられていたのだろう。


病院食 精神病院
フリーフォト足成より引用

死人たちは、誰もしゃべらなかったように思う。


メシが終わると、テレビが点いていたのでニュースを見た。

目はテレビを見ていたが、アナウンサーが話すニュースは、なにも頭に入ってこなかった

僕の脳は、光、音としてのみテレビを認識していた。


情報として、それが発する内容を理解できなかったのだ。

画面のアナウンサーが口を開閉する。

それと同時に太くハッキリとした音が聞こえてくる。

その光と音は、目と耳を通して脳を通過し、後ろから出ていった。


まだ6時にもなっていなかった。


しばらくすると「各自、部屋に帰りなさい」と命令され、自分の部屋にもどった。


またガチャンと音がして、鍵を閉められた。


またひとりになる。

また恐怖感、不安感が襲ってくる。

手足も震えている。


横になり、複式呼吸をしながら、夜になるのを待った。

なかなか、窓が暗くならない。

そりゃそうだ。

6月末だ。

一年で一番日が長い。


夕暮れ 精神病院 保護室
フリーフォト足成より引用

〇睡眠薬を飲んでも眠れない


1時間くらい経ってもまだ外は明るかった。

心のなかは闇なのに。


意識があると辛いばっかりなので、睡眠薬をもらい横になった。

そのまま2時間か3時間か過ぎたように感じたが、意識はぜんぜんなくならなかった。

睡眠薬を追加してもらった。

気がつくと、真っ暗だった。


いつのまにか眠ってしまったのだろう。

手もとに時計がないため、何時なのか、さっぱりわからない

鉄格子の向こうの曇りガラスが、ほんの少しだけ青く染まった空の色をにじませていた。


朝かな、と思った。


スポンサードリンク



ランキングバナーをポチッと、どうぞよろしくおねがいします
  ↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ



広島ブログ

スポンサードリンク

鉄格子の保護室で、酔いが醒めていった。


つづけて、不安感、恐怖感、後悔、自責、嫌悪、忌、ありとあらゆる負の感情が心を埋め尽くしていった。


得たいの知れない不安感。

得体の知れない恐怖感。


身体中のすべての細胞が、なにかを不安がっている

すべての細胞が、なにかに恐怖している。


このままでは、僕は発狂してしまう、と思った。



アルコール離脱症状が身体中を支配してきた。

アルコール性うつで不安感、恐怖感がうずまく


体内のアルコール分は完全に代謝された。

抜けきった。


アルコールだけで機能していた脳細胞の思考回路が、ついに破綻した。



〇アルコール離脱症状の身体的症状


精神破綻の次に、肉体が離脱症状(禁断症状)を訴えはじめる。

手が、指先が、小刻みに震える

わなわなと震える。



手足の震え アルコール離脱症状
フリーフォト足成より引用


よく映画などで観るアル中そのものだ。


〇アルコール離脱症状、手や足の震え


右手も、左手も、親指から小指の先まですべての指が、ビグビグと生き物のように動いている。

ぎゅっとこぶしを握りこむと、こぶしごと揺れる。


あきらめて手をひらくと、それぞれの指先が、まるで別々の生き物のようにビグビグと動く。



ヒザが、ガクガクと揺れ始める。


あわてて腕で両ヒザを強くかかえ込む。


しかし、腕そのものが震えているので揺れは止まらない。



体幹の筋肉すら震える。

腹筋や背筋までピクピクとけいれんを起こしたように震える。

身体中の筋肉が、僕の意思とは別に、それぞれが揺れ、動き、震えている。


止まらない。


身体全体が、揺れ動き、震える

恐怖感が心を支配し、震えが身体を支配する

耐えられない。

〇アルコール離脱症状、汗


エアコンが効いていて、まったく暑くないのに、額にじっとりと汗が浮かび始める。


脂汗だ。


その脂汗が、ハナの両脇のほおを通ってクチビル、アゴへ流れ、ヒザをかかえた腕にボタボタと落ちてゆく。

腕からベッドにポタポタと落ちてゆく。


その腕もヒザも、すでに脂の玉つぶが浮いている。



汗 アルコール離脱症状
フリーフォト写真ACより引用


暑くもないのに、身体中が汗びっしょりだ。

Tシャツ、パンツも濡れてきた。


脳細胞、筋肉、皮膚、僕を構成しているそれらの細胞ひとつひとつが別々に、切れたアルコールを欲求してくる。



突然、点滴棒を持った看護師が、ドアをあけた。


汗だくの顔を上げた。


「ちょっと横になっていてくださいね。チクッとしますよ」

そして看護師は、点滴の針を刺した。


アルコール離脱症状に耐えられなくなったぼくは、震えながら

セルシンかなにか、精神安定剤をください

と看護師に頼んだ。



スポンサードリンク



ランキングバナーをポチッと、どうぞよろしくおねがいします
  ↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ



広島ブログ

スポンサードリンク

〇アルコール離脱症状


朝、目がさめると、必ずアルコール離脱症状(禁断症状)が始まる。

睡眠薬を酒で流し込んで泥酔して寝たので、睡眠の質はあまりよくない。

ボーっとして、まだ眠気がある。

そして手がふるえる

アルコール離脱症状 震え
フリー素材集イラストACより引用


ベッドから起きて立つと、足が己の体重をささえられないのかと情けないくらい思うほど、ガクガクとゆれだし、悲鳴をあげる。

ガクガクになりながらトイレに行って用をたす。

震えているので、小便が便器からはずれる。


そして極度の不安、恐怖、強迫観念にさいなまれる。

しばらくすると、それらに耐えられなくなる。

隠してあった一升入り紙パックの焼酎をとりだし、まるで水分補給でもするかのように、ゴクリゴクリとノドに流し込むのである。

もちろん、アルコール25%入りの液体を、うすめずにストレートで、ノド、食道、胃に、一呼吸でありったけ流しこむ。

直後、ノド、食道、胃から順にヤケつくような熱さが伝わってくる。

その焼けつくような熱さが快感だ。


そして、10も数えないうちにピタリと手足のふるえが止まる

恐怖、不安間はどこかへ消え去り、その代わり安心感と幸福感で心が支配される。

心がえもしれぬ快感に満たされる。


アルコール依存症 酒を飲む 幸せ
フリー素材集PAKUTASOより引用

〇アルコール依存症者の生活


そしてやっと、ベランダに出向き、タバコに火をつける。

世の中のサラリーマンが出勤している。

小学生たちも並んで登校している。

高校生たちが自転車で登校している。

ベランダでそれらをみながら良心が痛むかと思えば、そうでもない。

すでに酔っているからだ。

一服が終わると、また部屋に戻り飲み直す。

酔いが覚めそうになると、さめる前にまたゴクゴクとやる。

焼酎がなくなれば、こっそりと近所の商店に買いに行く。

財布ごと没収されたこともあったが、そこは昔ながらの商店なので、ツケがきく

「あ、財布を忘れた」

と、とぼけてツケにしてもらう。


商店 酒屋
フリーフォト足成より引用


コンビニにはない、便利このうえないシステムだ。


飲酒を、次の夜、寝る寸前までえんえんとつづける。


そして朝、目を覚ますと、また同じことを繰り返す。


これが「連続飲酒」である。


こうなると、もう止まらない。


自分の意志では止めることが出来ない。

「喉が渇いたので水が飲みたい」とか「腹が減ったので食べたい」のと同じように、「酔いが覚めたら飲みたい」のである。

ほとんど本能の欲求に近い。


「これはマズいな」と、心のどこかで思っていても、もはや手遅れなのである。

これを止めるには、もはや入院するしかない。


スポンサードリンク



ランキングバナーをポチッと、どうぞよろしくおねがいします
  ↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ



広島ブログ

↑このページのトップヘ