うつ病でアルコール依存症:人生終わった男の闘病記・体験談

閉鎖病棟の体験談から、アルコール依存症・うつ病の闘病記。
2児の父が急にうつ病で倒れた。酔いにまかせて仕事にいくも今度はアルコール依存症だと。
家族から精神病院に何回も入院させられ、断酒に挑戦するが失敗。抗うつ剤、睡眠薬はいまだかかせず・・・・・・

うつ病、アルコール依存症にならないよう、みなさんのお役にたてればと思います。

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タグ:保護室

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※断酒228日目

双極性障害と診断された

病院でも家でも異様なハイテンションが続いた。
双極性障害
フリーフォト足成より引用

看護師がその状態を主治医に報告したのだろう。

双極性障害と診断され、また保護室に戻された。

大部屋の荷物もみな移動された。

「もうすぐ退院」

という予想はまったく裏切られた。

また保護室に閉じ込められる

また牢獄のような保護室に閉じ込められた。

食事の時はデイルームに出られるが、その他の時間は鉄格子の中だ。

薬も、SSRIは切られ、デパケンとエビリファイになった。

一気にテンションがさがり、辛く苦しい日々となった。

少年マンガを部屋に持ってきて読んだ。

いつもは読まずに飛ばすマンガも、隅々まで読んだ。


時間がたたない。

タバコは1日4本に戻ってしまった。

薬のせいでうつ気味となり、誰ともしゃべりたくなかった。

廃人のようになった。
廃人
フリー素材いらすとやより引用

その日は飯を食って薬を飲んで寝た。

保護室で1週間目

保護室に閉じ込められて1週間が経とうとしている。

あいかわらず出してもらえない。

主治医には「早く出してほしい」との希望を出すのだが、なぜか出してもらえない。

辛くて泣きそうになった。
泣く
フリーフォトPAKUTASOより引用

読み物が無くなってきたので、近くの新聞販売店に電話し、「ニューヨークタイムズ」の古いのを持ってきてもらうよう頼んだ。

和英辞典を家から送ってもらい、英語の勉強をしようとした。

しかし、「ニューヨークタイムズ」のネイティブな英語は、辞書を開いてもよく分からなかった。

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保護室で2週間目

保護室に閉じ込められて2週間が経とうとしている。

もう日付の感覚がまったくなくなってきた。

一応、毎日デイルームのカレンダーでチェックする。

もう2週間も閉じ込められている。

拘置所で2週間とか、こんな気分なんだろうか。

いや、取り調べなどがあり、もっとキツイに違いない。

ドアのガラスごしに、元いた大部屋の仲間が

「まだ出られないのか?」

と手探りで聞いてきた。

ぼくは首を横に振って、

「まだだ」

と答えた。

保護室で3週間目

保護室に閉じ込められてもう3週間。

もう気が狂いそうだ。

発狂しそうだ

どうにかなりそうだ。

公衆電話から、市の精神保健センターへ電話した。

「不当に保護室に入れられている」旨を伝えた。

主治医の名前も言った。

どう言われたか忘れてしまったが、

「病院に対してなんとかする」ようなことを言われたと思う。

保護室で4週間目

保護室に閉じ込められて4週間。


もう限界だ。

一か月も牢屋に閉じ込められている。

頭がおかしくなる。

今日で発狂する

ぼくは発狂してしまう。

爆発する!
爆発する発狂 PAKUTASO
フリーフォトPAKUTASOより引用

弁護士に連絡してみるも、病院内のことは手が出せないという。

そしてある日、看護師に

「中間開放になったので、昼間は大部屋にいてもいいですよ」

と、やっと釈放の許しがでた。

精神保健センターが手をまわしてくれたのか。


やった。

一か月閉じ込められて、やっと開放された。

もう発狂寸前だった・・・・・・

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前記事→異常にテンションが上がりすぎ、双極性障害と診断される 体験談3(21)

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※断酒224日目

(つづき)

睡眠薬をもらって横になった

睡眠薬が来たので、もらって飲んだ。

今日は一日疲れた。

けいれんで倒れ担架で運ばれ
さらにけいれんで倒れ、また保護室の牢獄に入った
倒れる
フリーフォト写真ACより引用

カレーライスが出たものの、吐き気がして嘔吐した。
物がたべられない。

タバコも規制されて吸えない

睡眠薬をもらって、やっと眠れる。

タッパーに水をもらい、ひと安心して横になった。

飲めない

喉が渇いている。
さっき睡眠薬と一緒に水をのんだが、足りない。
タッパーのフタを空けて、ごくごくと喉へ流し込んだ。

急に胃が持ち上がるような気がして、便器にかけこんだ。

トイレのドアなどはない。

飲んだ水がすべて胃から噴出した。

しまった。
白い睡眠薬の錠剤も一緒に出てしまった。
汚らしい便器、洗う水道もないため、錠剤を取るわけにもいかなかった。

水さえも飲めないのか・・・・・・

これではもう、とん服の睡眠薬をもらうしかない。
鉄格子の隙間から外にスリッパを出して、看護師がきてくれるよう合図した。
通りかかった看護師がスリッパを見て気づくはずだ。

眠れない

ところがしばらくすると、またけいれんが始まった。

上腕の筋肉が、ピグッピグッと引きつり、手が勝手に持ち上がる。

太ももの筋肉も、ビグッビグッと引きつり、足が硬直する。
けいれん
フリーフォト足成より引用

どうしたんだ。

なぜこうなるんだ。

ぼくの身体はどうなっているんだ。

横になっていても、たびたび痙攣が起きる。
睡眠薬はさっき吐いてしまった。
眠れない。

看護師がスリッパに気付き
どうされましたか?
と尋ねてきた。

ぼくは睡眠薬を吐いてしまった事情を説明し、とん服をもらった。

タッパーの水を口に少し含み、飲みこんだ。

看護師は仕事が終わると行ってしまった。

しばらくすると、また胃が持ち上ってきて吐き気になり、水も睡眠薬も吐いてしまった

睡眠薬はない。
度々けいれんがおこる。
眠れない

気がつくと窓が明るくなってきた・・・・・・

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食べれない

朝になり、しばらくすると、看護師が朝食をもってきた。

パンと牛乳、味噌汁がトレイに乗っている。
パンの包みをあけ、付属のマーガリンを塗って一口食べてみた。

また胸が苦しくなり、胃が持ち上がり、吐いた。
吐く 嘔吐
フリー素材いらすとやより引用

内臓が、まったく食物を受け付けない。

腹が減っている。

喉が渇いている。

眠りたい。

しかし、飲めない、食べれない、眠れない

三重苦だ。

苦しい。

地獄の保護室だ。


食べるのはあきらめて、また横になった・・・・・・

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次記事→生死の境72時間。とにかくけいれんが起こる、つらかった 体験談3(20)

前記事→保護室へ戻された。つらい。夕食は吐き気がして全部吐いた 体験談3(18)


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※断酒222日目

(つづき)

またけいれんして倒れる

ぼくが見ていたデイルームの景色が、その下の床へと変わっていった・・・・・・

ガツン、と音がしたような気がした。
倒れる
フリーフォト写真ACより引用

目の前が真っ白になり、目がチカチカした。
床に座り込んだが、また、手足がけいれんしてピクピクとうごめく。

なんでこうなるんだ。

誰かが呼んだらしく、2、3人の看護師が駆けつけてきた。
大丈夫ですか
の問いに、うなずくことはできた。

「今日は保護室で休んどきましょう
そう言って2人の看護師に支えられ、保護室のほうへ向かった。

それからが地獄だった・・・・・・

再び保護室へ

また保護室の牢獄か・・・・・・げんなりした。
保護室 鉄格子
フリーフォト足成より引用

また保護室の恐怖がよみがえる。

とりあえず、シーツのかかってない裸のふとんへ寝ころんだ。
しばらくすると、またけいれんが始まった。

腕の筋肉がピクリピクリと動き、ピクリの度に腕が持ち上がる。
太ももの筋肉もビクリビクリと動き、足が硬直する。

なんなんだ、これは。

度々起こるけいれんに耐えていた。

しばらくすると、看護師がご飯ののったトレイをもってきた。

今日はカレーライスだった。

この病院のカレーは美味しい。
カレーライス
フリーフォト写真ACより引用

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夕飯はすべて吐いた

久しぶりのカレーだ。

けいれんだとか倒れたりとかいろいろあったせいで食欲はないが、食べてみた。

スプーンでご飯とルーをすくい、口の中に入れる。

カレーの味を感じたとたん、吐き気がしてきた。

なにも入ってない胃袋から何かがこみあげてくる

急いで保護室のトイレに行き、口の中のものをすべて吐いた。

胃液のようなものがこみあげてくる。

透明な胃液も、すべてトイレに吐いた。

その後も吐き気がずっと続き、結局ご飯は一口も食べれなかった。

コップのお茶を少し飲んだが、これもすぐに吐き気を誘発し、またトイレで吐いた。

何も食べないと看護師になにか言われるため、トレイにのったカレーとご飯をトイレに流した。


タバコを吸いたくなったが、保護室でドアには鍵がかけられており、勝手に吸えない。


看護師が来るのを待った。

30分くらいして、男の看護師がやってきた。
看護師は食べた量をチェックし(本当は一口も食べれなかったが)食後の薬とお茶を勧められた。

タバコは、と問うと「まだ調子が悪いのでダメ」と言われた。
閉鎖病棟では自由に吸えたのに、急に禁煙になった。

なんでだ。

飯も食べれず、タバコも吸えず、精神的にまいってきた。

天井を見ながら、時が過ぎるのを待った。
30分おきぐらいに、手足がけいれんする。
さっきから、これはいったいなんなんだ。

睡眠薬が来たので飲み、寝ようとした。

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次記事→地獄の保護室、飲めない食べれない眠れない 体験談3(19)

前記事→発作で倒れ、看護師に担架で運ばれる 精神病院 体験談3(17)


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※断酒213日目

保護室から大部屋への移動

数日後。
保護室の中間開放から、大部屋へ移された。

嬉しかった。
保護室だとタバコは一日4本限定、それが逆に真綿で首を絞められるように辛いのだが・・・・・・大部屋だと自由に吸える。
吸い放題。

布団も地べたではなく、ちゃんとしたベッドにシーツがかけられている。
カーテンもある。

朝6時から、夜の9時までテレビやマンガや新聞が見られる。

いろいろ自由になるので、とにかく嬉しかった。

荷物を移動し、すぐさま喫煙所へ向かった。
喜びのあまり、一気に3本も吸ってしまった。
気分が悪くなった。

瀬野川病院の大部屋、R1病棟とは

大部屋のデイルームには、正面の壁に50インチ大型液晶テレビが設置してあり、誰もが観れるようになっている。
テレビ デイルーム
フリーフォト写真ACより引用

テレビ前に淡いピンク色のビニール製ソファが4つ並べられており、その後ろに、木製のテーブルが4つ、それぞれ同じく木製のイスが備えられている。
20人はゆうにくつろげる。

あるテーブルでは若者と年配が将棋をさしていた。

またあるテーブルでは、患者の家族と親と思わしき者たちが、彼をとり囲んで談話していた。
お見舞いだろうか。
ぼくには絶対ない光景だ。
こう何回も入院すると、妻は呆れ果て、まったくお見舞いなどにこない。
少し羨ましかった

妻の顔は見たくないが、娘の顔が見たくなった。

瀬野川病院の常連患者

ソファに座ってぼんやりとテレビを見ている、そのうち一人の顔に見覚えがあった。
大部屋に移動で気分が上がっていたためか、自分から声をかけた。

初めまして・・・・・・、かな

いや、前も入院してたでしょ

やはり、向こうもこっちを知っていた。
どうやら以前、同じ時期に入院してたらしい。
病棟は違ったが、院内の自助グループで顔を合わせていたようだ。

K、と彼は名乗った。
アルコール依存症患者
フリーフォト足成より引用

ぼくは4回目の入院ですが、Kさんは?

8回目

やはりですね。
 
院内AAで見かけたことありますよ

こっちもね

偶然、ぼくとまったくのおない年だった。
ぼくは48才で4回目の入院、それはいかがなものかと思っていたが。

彼は、8回の入院
もう少しで2桁。
もはやレベルが違う。

同じアル中同士の仲間意識か彼とはすぐに意気投合した。
細かに話しを聞いてみる。
ぼくより先に入院していたため、もちろんぼくより先に退院する。
彼はタクシーの運転手だそうだ。
しかし、アル中のタクシーには乗りたくない

「退院したらすぐ、『ひまわり』(病院のすぐ隣にあるスーパー薬局)でビールか何か買って、いきますか?(飲みますか?)」
スーパー薬局 酒
フリーフォト写真ACより引用

「いや、そうはしない」

精神病院を退院したら

入院患者の半分は断酒に励もうと頑張るが、残り半分はほぼ、退院して即、隣の「ひまわり」で酒を買って飲むのだそうだ。
何のための入院だかわかったもんじゃない。
入院によって、数千もあったγーGTPが一気に下がる、あるいは家族が平穏な時が過ごせる、そのための入院だろうか。

Kさんは、退院してすぐには飲まない。

その足でJRで広島駅まで出向き、おなじみの居酒屋でキンキンに冷えた生ビールを注文するのだそうだ。
ビールのあて、つまりつまみ二品も既に決まっている、とのこと。
生ビール
フリーフォト写真ACより引用

広島駅までの45分間は、断酒をする」 そうだ。

さすが、常連・・・・・・

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前記事→保護室に閉じ込められて5日目、中間開放となる 精神病院 体験談3(9)


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※断酒212日目

保護室に閉じ込められ・・・・・・ガチャンと鍵をされ閉じ込められた。
まるで牢屋である。

保護室に閉じ込められて5日目、中間開放となった

午前10時ぐらいか、看護師の足音がトントンと響いてきた。
ふくさん、中間開放になったので開放しますよ
の声とともに扉の鍵が開けられた。

やった。
やっと保護室から開放された。
完全隔離から開放された。
5日間120時間は長かった・・・・・・

中間開放になると、午前中は保護室から出て、デイルームで2時間ほど過ごすことが許される。
OT(作業療法)で、音楽を聴いたりミュージック・ステーションの録画をみたり、簡単なゲームをしたり、作業療法士による軽いストレッチなどができる。
作業療法 ゲーム
フリー素材いらすとやより引用

昼飯もそのままデイルームで食べる。
入院当初、保護室に監禁された頃のように、便器からの下痢臭がぷんとただよう牢屋で食事、をしなくてすむ。

また保護室に閉じ込められ、午後、開放される

昼飯をたいらげると、また保護室に閉じ込められ、ガチャンと閉められる。
昼1時、再び鍵が開けられる。

昼からは3時間ほど、デイルームですごす。
ミヤネ屋を観たり、雑誌や漫画が読める。
3年前に入院したときは、少年ジャンプ、マガジンなどがボロボロにしらっちゃけ、表紙などがちぎれているヒドい有様だった。
マンガ雑誌
フリーフォト写真ACより引用

ざっと本棚をながめると。
それらは一新されていた。
少年ジャンプの最新号までが12冊。
マガジンも同じくらい。新品が揃えてあった。
りぼん、マーガレットなど少女雑誌はなかった。
ふと、「ガラスの仮面」のラストシーンが気になった。

その代わり、女性自身が数冊置いてあった。

マンガで時間を潰す

ジャンプは、その当時読んでいた「こち亀」「NARUTO」「銀魂

こち亀 こちら葛飾区亀有公園前派出所
秋本治先生作 こちら葛飾区亀有公園前派出所.comより引用

NARUTO ナルト
岸本斉史先生作  少年ジャンプ公式サイトより引用

銀魂
空知英秋先生作 少年ジャンプ公式サイトより引用

マガジンは、ボクシングジムに通っている、教科書の「はじめの一歩」が読めた。

はじめの一歩
森川 ジョージ先生作 講談社コミックプラスHPより引用

NARUTOは忍界大戦の終盤、皆で十尾をやっつけようとするあたりのところで、NARUTOが皆にチャクラを分け与えたりしてなんだかよくわからなかった。

今現在はマンガを見ないので詳しくないが、「はじめの一歩」以外は連載終了してるのかな、確か。
懐かしいものばかりである。
ずっと続いていた負の思考スパイラルから、少しほど気分転換ができた。

患者の輪に加わってみた

デイルームに、皆がより集まってはずんでいるテーブルが一つあった。
加わってみた。

そこには、統合失調症の酷いのが1人。
アルコール依存症が2人。
覚〇〇剤が1人。
なにがなんだかよくわからずに入院させられたオジサン1人。

それぞれ中間開放になったばかりなのか、みな喜びで生き生きしていた。
ぼくも雑談に加わって、時間を潰した。
アルコールと薬物の患者は、成分が抜けて普通の人間に戻っていた
そと人たちとは話が合った。
話しがはずんでいた。

4時になったらまた、保護室に閉じ込められるというのに・・・・・・

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前記事→保護室で見る悪夢は、現実だった 精神病院 体験談3(8)

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※断酒211日目

夕飯は保護室から出され、デイルームで

夕方6時すぎごろ。

晩飯が始まる。
保護室の鉄の扉の鍵がガチャン、ガチャンと順に開けられていき、患者がデイルームへ集合となる。
テーブルの上に、名札がついたトレイが並べられており、それを探す。
病院食 食事
フリーフォト写真ACより引用

テレビが観たければ、テレビの前のテーブルへ移動させる。
知り合いと一緒に食事がしたければ、名札突きのトレイの場所を入れ替えたりする。

食事が済んだら、どれくらい食べれたかを看護師に報告する。
ごはんもおかずも8割くらい食べれたでであれば
8の8
と報告する。

わざと何も食べない患者がいるが、そういう人はずっと保護室を出られない
他の病棟に行けず、保護室のままである。

服薬、タバコ

そして食後の服薬がある。
薬を配る係の看護師の方へ行き、薬をもらい飲む。
服薬
そして服薬確認として口を開けて舌を上げる。
薬を飲まずにトイレに捨てる患者がいるからだ。

食事が済んだら、詰所でタバコを1本もらい、喫煙所へ向かう。

本日最後のタバコだ。
知り合いや友達と一服しながら雑談する。
唯一楽しい時間だ。
タバコ 灰皿
フリーフォト写真ACより引用

なぜかタバコを1箱隠し持ってる患者がいたりする。
1人、看護師が喫煙所の見張りをしているが、見つからないように1本もらう。
さも、1本目のように堂々とタバコをふかす。

10分くらいしたら、見張りの看護師が
「もう、そろそろ」
と言い出すので、雑談を終了して、デイルームに戻る。

デイルームの洗面所で歯磨きをして、時間ギリギリまでテレビを観るか、雑談をする。
世間から完全隔離されているので、ニュースくらいしか情報を得れない。
または、月3070円だして新聞を取っている患者もいる。
読んだ後のお古をもらうこともある。

そしてまた、保護室に閉じ込められる

そして、また保護室にもどり、扉をガチャンと閉められ、鍵をかけられる。

ここからが長い。
すぐ寝る患者もいるようだが、ぼくはうつ病があるため睡眠薬がないと眠れない。
デイルームから古ぼけたマンガ雑誌を取ってきてはいるが。
集中力がなく、没頭できない
せめて小説でも置いてくれればいいのだが、それはない。
麻雀放浪記のマンガ版が1冊あったので、それを繰り返し読んだ。

やっと夜9時になった。

睡眠薬をもった看護師が、各保護室を回ってくる。
睡眠薬
睡眠薬を飲み込み、口を開けて服薬確認をさせられた。
眠れないから睡眠薬が欲しい
のに、なぜ服薬確認をさせられるのか、意味がわからない。

保護室で見る悪夢は、現実だった

いつのまにか、夢を見ていた。

夢のなかで

薄ぼんやりと、ドス黒く太い縦の線が浮かび上がった。

同じような、黒色の横の線も浮かび上がった。

ぼんやりと、が、だんだんはっきりとしてきた。

ハッ、と目を覚ますと、それは保護室の鉄格子のそれだった。

保護室 鉄格子
壁紙.comより引用

夢、ではなく、現実だった。

ぼんやりと、鉄格子を見ていたようだ。

ぼくは、牢屋の中にいた。


夢も現実もそうだった。

夢を見るのが怖い。

現実も怖い。


死んだほうが楽かな。

そう思った。

そしてまた、保護室の悪夢のつづきを見た・・・・・・

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前記事→父親がひとり孤独死した場合、娘はどう思うか? 精神病院 体験談3(7)


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※断酒208日目

精神病院、閉鎖病棟の保護室とは

精神病院でぼくは屈強な看護師たちに囲まれ、むりやり閉鎖病棟の保護室、鉄格子の独房へ連れて行かれた・・・・・・
そしてすぐに点滴、点滴、点滴の嵐である。点滴
フリーフォトPAKUTASOより引用

身体中に染みわたったアルコールを抜くための点滴。

ピンク色で透明な点滴袋からのびたチューブの先の針を、腕に刺すこと計4回。
いや精神科の看護師はヘタクソなので、ぼくの腕に浮いた太い男らしい血管を外しまくり、刺しまくることそれ以上。
点滴袋を確認すると、「ブドウ糖」 「ナトリウム」 くらいの成分しか入っていない。

前の入院では連続飲酒に入っていたため、酷いアルコール離脱症状に襲われた。

体中の震え、したたり落ちる脂汗、耐えられないほどの不安感にやられた。
そのときは離脱症状に耐えられず、セルシンを処方されたと思う。

セルシン: 成分はジアゼパムの精神安定剤。アルコール離脱症状がひどい時は処方される場合が多い。

アルコール離脱症状 手の震え
フリーフォト足成より引用

点滴のスピードを速める

ぼくははっきり言って点滴がキライである。
いや 「点滴が好き」 「好きで好きでたまらない」 人などいないでしょう。

とにかく身動きがとれなくなるため嫌いである。
点滴はイヤだ。

で、なにをするかというと。
みなさんご存知の、点滴チューブの真ん中あたりにある 液の落下を調節するプラスチックの部品をいじくるのだ。
注入スピードをマックスまで上げる
「ポタ、 ・・・・・・ポタ、・・・・・・ポタ、」 と落ちる点滴液を、「ポタポタポタポタポタ」 まで早める。
点滴のスピードを早める
すると、2時間かかる点滴が、30分で済む
看護師の足音が聞こえたら元に戻す。
見つかったら怒られるので。

次に何が行われるのかというと。

看護師による、病棟内の案内である。
ところが、ぼくは過去3回 計6ヶ月以上もここに入院していたため、看護師たちはぼくを覚えていた。

今から病棟の案内をします・・・・・・ あ、ふくさんはご存知だからいいですよね
うれしいやら悲しいやら、複雑な気分になる。

精神病院の閉鎖病棟、保護室とは

それではぼくが案内いたします。

ここは瀬野川病院という精神病院で、通称 「Z」 と呼ばれる隔離病棟、鉄格子の独房、保護室である。
左右に10部屋づつ、計20部屋の監獄だ。

男女は関係なく、1人1部屋。

そして合流地点に看護師詰所があり、デイルームがあり、テレビと少年マガジンやジャンプが置いてある。
「りぼん」 「別冊マーガレット」 は置いていない。

すべての部屋、廊下に監視カメラが設置され、詰所のモニターで監視されている。
監視カメラ
フリーフォト写真ACより引用

保護室には布団が地べたに置いてあり、シーツは無い
シーツを引きちぎればヒモになり、首をくくる患者がいるからだろう。

トイレは各部屋にあり、まるで刑務所のように扉は無く、用をたす姿があらわになる。
いくつかの部屋は便を出しても自分で流せず、外にあるボタンを看護師が押すことになっている。
下痢の場合、部屋中に臭いが充満する。
ほんとうに刑務所と変わらない・・・・・・

保護室の壁は木板。
爪で引きちぎるように書かれた 「帰りたい」 という文字や、「たっ君LOVE」や、やたらめったにツメで引き裂かれた線が無数に浮かび上がる。

朝7時20分、昼11時20分、夕方5時20分の食事の時間になると、入院したばかりの患者には部屋に運ばれてくる。
一週間ばかり経って気分が落ち着いた患者は、保護室を出てデイルームに行ってみんなと飯を食う。

その後、一斉に服薬がある。

患者によっては薬を拒絶したり、飲んだフリをしてトイレに流すヤカラもいる。
そのため口をあけ舌もあげ、ちゃんと飲んだことを看護師へ見せなければならない。

その後、中庭へのドアが開放され、タバコが一本だけ吸える。

朝食、昼食、夕飯後、それと午後3時に1本、計4本

タバコが少ない、ニコチン離脱症状に悩まされる

このタバコ4本というのが、実は厄介だった。
タバコを何時間も我慢していたため、その瞬間だけはとても美味しくいただけるものの、それ以外の時間はニコチン離脱症状に悩まされる。

いっそのことタバコ無しにして頂ければ、止めたくとも止められないタバコを吸わずにすむのに。
タバコ 灰皿
フリーフォト足成より引用

ここで疑問に思われた方。
なぜ病院内なのにタバコが吸えるのか。

・・・・・・なぜかというと。
精神病院に入院する患者は、当然精神病を患っている。
うつ病、躁うつ病、不安神経症、アルコール・覚〇〇・ドラ〇〇など薬物依存・・・・・・

ただでさえ不安感・イライラ感があるのに、タバコを吸えないとなると、さらにイライラ感が増す

「なぜ、今イライラしているのか。なぜ情緒不安定なのか」
医師による正確な診断ができなくなってしまう。
よって、酒はダメだがタバコだけは吸える、という精神病院・閉鎖病棟が多い。

(現在は、広島の瀬野川病院は院長が変わって、全面禁煙になってます。
アルコール依存症専門病院の呉みどりヶ丘病院だけは吸えます。)

ぼくは酔いが覚めるにつれ、アルコールの離脱症状が始まった。

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前記事→アルコール依存症の子供への悪影響「父さんの息の根を止めてやる!」 精神病院 体験談3(5)

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〇変なおじさんが入院してきた


新患が入院してきた。

年の頃は60代半ばだろうか。


天然パーマの白髪あたまに、上は黒のスーツ下はジャージという奇妙な服装をしている。

見た目から、皆は彼を「ベートーベン」と読んでいた。


ベートーベン 精神病院 患者
フリー素材いらすとやより引用


彼はアルコールで脳が萎縮したのかアルコール性認知症なのか、どっちもなのか、とにかく独り言を言う。


しかも、滑舌が悪く、言っていることが聞き取れない。


内容も支離滅裂なのである。



あのあれはもうせんからのじゃがしかし、そのときはもうワシはそうじゃのうじゃがのう・・・・・・



ブツブツブツブツと独り言を繰り返す。


さらに悪いことに、僕の部屋のとなりに入った。


〇独り言がうるさいので困った


夕飯のあと、保護室に戻るが、すぐ隣から声が聞こえてくる。


じゃけえもうどうしようもじゃがのう、ワシはそうじゃのうあれよあれなんだっかかのうもう・・・・・・



うるさいので最初は耳をふさいだ。

効果がなかった。

こんどは壁を蹴った。

まったく効果なし。

何をしようが、鉄格子の隙間から、独りごとが聞こえてくる。


眠ろうにも、独り言が気になって眠れやしない。



うるさい 独り言
フリーフォト写真ACより引用


イライラがつのる。


そうだ、をうたおう。


ひとりで歌をうたえば、独り言が気にならないに違いない。


僕は歌をうたい始めた。



「♪ふたりでー ドアをしーめーてー


 ふたりでー  名前けーしーてー


 そのときー  こころは、なにかをー


 はーなーすー だろーうぉーぉー


 (また逢う日まで 尾崎紀世彦 作詞:阿久悠)



うむ、保護室の壁に声が反射してカラオケ効果を発して、実にあんばいが良い。


しばらく熱唱し、イライラが落ち着いた。


独り言もやんだようだ。


さて、寝ようか、と思うまもなく、となりから『歌』のようなものが聞こえてきた。



歌

フリー素材イラストACより引用


ふぅたりぃでぇぇ~ どぅあぅうぉしぃ~めぇ~てぇ~ぇ~


 ふぅたりぃでぇぇ~ ぬぁまぇけぇ~しぃ~てぇぇ~



いかん。


こりゃもう、どうにも、まったく逆効果だったようだ・・・・・・



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まだアルコール離脱症状が残っているようだ。


テレビを観ても、ニュースキャスターの声が一切頭にはいってこない。

少年ジャンプを見ても、話しの内容が一切頭にはいってこない。

雑誌をみても、2、3行した追えず、1ページも読むことができなかった

集中力がまったくなくなっていた


本棚 精神病院
フリーフォト足成より引用


しかたがないので、ぼくは他の入院患者たちを観察することにした。


〇動物園の猿のような少年がいた


最初に目に付いたのは、看護師に連れられてきた、奇声をあげる少年だった。

意識して目をやったのではなく、いやがおうでも目に入った。


15歳か16歳くらいだろうか。

一見高校生くらいに見える。

奇声といても、怒鳴ったりわめいたりするのとは、ひと味ちがう。


パキャッ! キィィーッ!

と、まるで動物が発声しているかのようだった。


そして少年は叫びながら飛び跳ねる。

飛び跳ねつつ「パンッ! パンッ!」と手を叩く。



また「キィィーッ キィィーッ!」と奇声を発しながら飛び跳ねる。

それを男の看護師2人が追いかけてゆき、はさむように取り押さえる。


そのまま両手をおさえ、廊下のほうに引きずっていった。



僕はあっけにとられていた。


まるで動物園のテナガザル飼育員だと思った。



サル 猿 精神病患者
フリーフォト足成より引用

動物園でその光景を見ているような錯覚におちいった。

または猿の惑星かとも思った。


看護師も、デイルームの患者集団のところへ連れて行けば大人しく雑談でもするかもしれない、そう期待して連れてきたのだろう。

〇まるで大暴れする動物のよう


ところがどっこい、テナガザルは大暴れだ。

興奮したのかもしれない。


これはちょっと酷すぎる。

人間では、ない。

ここまで育ててきた親はどういう気持ちだったのだろう。

喋るどころか奇声を発することしかできない。

特別な施設にでも入れてたのだろうか。

そして施設で対応できなくなり、精神病院に送り込んだのだろうか。

我が子を精神病院送りにする、親がなんだか可哀そうになった。


キィーッ キィィーッ!


保護室に続く廊下まで、まだ奇声が響きわたっていた。



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4回目の朝。


薄暗いうちに目がさめていた。


朝 精神病院
フリーフォト足成より引用


相変わらず時間がわからない。

しばらくなのか数時間なのか分からないが、待っていると

朝ごはんですよ

と看護師が通りかかり、ガチャリと鍵があけられた。

しかし朝ごはんよりタバコが吸いたかった。


とりあえずパンを焼いて食べた。

初日に比べれば、すいぶんと食べれるようになっていた。

そしてタバコを吸いながら、旧友と話をした。

どうやって持ち込んだのかわからないが、ポケットに1箱隠し持っている人がいた。

看護師にばれないよう、1本いただた。

本来は朝食後、昼食後、3時、夕食後の4本だけである。

ふだんそんなに吸う方ではないが、4本だけというのはきつい

ニコチンの禁断症状に一日中襲われて、耐えがたい。

もう1本追加でいただけるのは、ありがたかった。


吸い終わったら、歯をみがいて、また牢獄に戻らなければならない。

できるだけゆっくりと歯を磨き、ニュース番組を観て

「部屋に戻りなさい」

と言われるまで粘った。

そしてマンガを何冊かとり、部屋に戻った。


部屋でおとなしくマンガを読んでいた。


〇閉鎖病棟の辛い保護室からの開放


コツコツと足音がして、看護師がやってきた。

中間開放になりましたので、デイルームに出て良いですよ

と告げられ、ガチャりと鍵が開けられた。

やった。

保護室から、自由に出ることができるようになった。



完全隔離の状態では、3度の食事と3時のタバコの1日4回、それぞれ15分ずつくらいしか保護室から出る事ができない。


それ以外は監禁状態だ。



●開放されるとデイルームでテレビを観ることができる


中間開放になると、午前中は2時間、午後は3時間ほどデイルームで過ごすことができる。

テーブル、椅子とテレビ、少しのマンガがある。

テレビを観てもよいし、小さな本棚にある少年ジャンプや単行本を読むことができる。



テレビ 精神病院
フリーフォト写真ACより引用


少し自由の身になるのだ。


●作業療法がある


また、作業療法がある。

OT(作業療法士)さんが来て、簡単なストレッチや筋トレ、パズルやゲーム、音楽鑑賞などができる。

今はなつかしMOにたくさんの曲がダビングされており、何百曲もの題名がかいてあるノートを見ながらリクエストするのだ。

なるべく元気の出る歌をリクエストした。

「上を向いて歩こう」

とか。


ラジカセ 音楽
フリーフォト足成より引用


何より嬉しいのが、「ほかの人間と会話ができる」ことだった。


72時間えんえんと繰り返してきた過去の記憶と、会社クビ、離婚、娘たちとの別れという最悪の未来のシミュレーションからいくばくか、解放された。


デイルームには、何人か同じ中間開放の患者たちが集まっていた。



久しぶりに、人と会話をした。



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