うつ病でアルコール依存症:人生終わった男の闘病記・体験談

閉鎖病棟の体験談から、アルコール依存症・うつ病の闘病記。
2児の父が急にうつ病で倒れた。酔いにまかせて仕事にいくも今度はアルコール依存症だと。
家族から精神病院に何回も入院させられ、断酒に挑戦するが失敗。抗うつ剤、睡眠薬はいまだかかせず・・・・・・

うつ病、アルコール依存症にならないよう、みなさんのお役にたてればと思います。

タグ:家族体験談

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※断酒181日目

アルコール依存症の断酒会 家族体験談


「断酒会だより」の原稿を嫁さんの気持ちになって書いてみた。

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しかし、罵声をあびせられた。

原稿は丸めて捨てられた。

どうも前回の代筆、嫁さんはまったくお気に召さなかったらしい。

あんな出来事、思い出したくもないわ。記憶から消去しとったのに

と怒ってる。


しょうがない、嫁さん視点のみで「アルコール依存症の家族被害」的な書きモノにしよう。

嫁さんが、酒飲みの旦那でいかに苦労したかをつづっていこう。


アル中被害者の思いがこうであっただろうと、嫁さんの立場にたって書きなおした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


〇結婚1年目、初めての出産


初めての、出産。

娘が、産まれた。

29歳だった。

・・・・・・30歳までには子供が欲しい。

そう思っていた私は、有頂天になった。


しかし、現実は真逆だった。

夜中の2時間おきのミルクやり。

おしめ交換。

毎日、毎日、毎日、毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日、寝不足が続いた。


また、泣く。


またまた、泣く。


またまたまた、泣く。


のどが乾いてるのでもない、お腹がすいているのでもない、おしっこでもない、暑くもない、寒くもない。

だっこもしてあげてる。

なのに、ナナ、どうして泣くの?


赤ちゃん 長女


旦那は、いつも夜遅くに帰って来る。

仕事が忙しい

といつも言っていたが、夜中に帰って来る旦那の息はいつも酒臭かった

仕事なのかどうだか分かりゃあしない。

千鳥足で帰宅する事もあった。

仕事帰りに少し飲んだって、千鳥足にはならんやろ。

絶対、飲み屋でたくさん飲んできたはず。

飲み屋街 酒
フリーフォト足成より引用

少し早目に帰ってきてくれるだけで、ナナをちょっとだけ見ててくれるだけで、すごく助かるのに。

お茶碗をちょっと洗ってくれるだけで、いや洗濯物をたたむのでもいいわ、それだけで、ほんとうに気が楽になるのに。


私は心がノイローゼ気味になっているのを自覚するようになってきた。

1か月ほどたったある日、あいかわらず泣き続けるナナを抱きかかえながら、片手で洗濯物を干していた。

8階のベランダから、ふと下を見下ろした。


・・・・・・ここから、2人で飛び降りようか。そうしたら楽になる。


何かを感じたのか、ナナが泣きやんだ。

やっとモノが見えてきたぐらいの、彼女のつぶらな瞳が、ウチの目をじっと、見つめていた。

「飛び降りよう」という思いを、黒板消しで急いで消した。


〇2年目、子どもの成長は早い


ナナが2歳、3歳と成長するにつれ、だんだんと育児が楽になってきた。

自分でスプーンを持って、食事を食べる。

テーブルはぐちゃぐちゃになるが、後片付けはしょうがない。

ひとりでトイレにいく。

お尻は拭いてやらなきゃならないが、しょうがない。


長女 2歳


旦那とナナが仲好く風呂に入る。

とりあえず、風呂から出てくるまでは、安堵の時間だ。

旦那も、休みの度に、ナナを公園で遊ばせるようになった。

相変わらず「飲みながら」ではあるが。


旦那は、モノ好きなのか、料理を作る。

趣味が高じて、休日の晩飯は旦那が作る。

しかも、ワリと美味い。

相変わらず、また「飲みつつ」料理をしているが、ウチが晩飯を作らなくて済む。

まあ、そこだけは許してやろう。


〇5年目、借金が発覚し離婚を考える


借金がある

・・・・・・な、なんだって。


結婚して5年目。

ナナも保育園に行きはじめ、そこそこの生活はしていた。

ただ、何をするにも、ダンナが「酒を飲む

そこが、唯一気にはなっていた。

「仕事で遅くなる」

そう連絡があっても、いつも飲んで帰ってくるのは明らかだ。

千鳥足で階段を上がってくる音。

酔っ払っているのはすぐに分かる。


渡した小遣い以上に飲むため、クレジットカードで支払いをしたらしい。


借金 クレジットカード
フリーフォトPAKUTASOより引用


その支払いをごまかすため、他の金融にも手をつけたらしい。

その法外な利子が膨れ上がり、数社にまで及んだらしい。


ウチはすぐ「離婚」を考えた。

こんなグウタラで甲斐性なしの酒飲み亭主なんか、捨ててしまえばいい。

その方が、人生楽なんじゃないか。

しかし、保育園に通っている娘のことを考えたらどうか。

物心がつかないうちから、父無し子にするのはどうか。

苦渋した・・・・・・。

苦悩した・・・・・・。


ウチには、独身時代から蓄えていた貯金が、数百万円はあった。

それをいくらか手放せば、なんとかなる。

でも、こんな男のために、私が苦労して貯めた金を使うのか。

何のために頑張って貯金をしてきたのか。

しかし、今、考えなきゃいけない事は、大事な娘の事だけだ。

金を、手放そう。


サラリーマンで、いつもサラサラヘアの旦那が、突然頭をボウズにした。

まるで野球部員のような、5分刈りだ。

反省のつもりだろうか。


・・・・・・みっともない。こんな事するなら、飲まなきゃいいのに。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前半はここまで。

つづきはまた明日、ご愛読よろしくお願いします。

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※断酒180日目

(つづき)

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「断酒会」という、アルコール依存症者本人、

または家族が集まる会


そこで「断酒会だより」なる学級新聞のようなものを発行している。

家族体験談」を書いてくれないか、と嫁さんに打診があった。

嫁さんは「言いたいことがたくさんあるけど、文章が書けん」とのこと。

ぼくは「なんなら書いてやろうか?」と言った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづき


●男

しばらくすると、アレンという外国人が店にやってきた。

キアヌ・リーブス似のイケメンで、背が高い。

そのくせ彼は、ワリとフランクな性格で、ここのバーでは人気者だった。


キアヌ・リーヴス
ひたすら映画を観まくる日記アルティメット・エディションサイトより引用


ぼくは日本語が堪能な彼と、雑談をしていた。

トイレですれ違った時に、声を掛けようと思ったが、まあ、また後にしようと、その日は結局話をしなかった。

しばらくすると、彼は店を出て行った。

その彼があんなことになろうとは、思いもしなかった。

声を掛けとけば、と後悔した。


●女

今日も、いつものロック・バーに女友達と訪れた。

あいかわらず、外国人が多い。

・・・・・・今日は、アレンの姿を見ない

ちょっとがっかりした。

女友達が、他の人から伝え聞いた。


なんと、昨晩、アレンはバイクで事故ったって。

店を出て、ひとりバイクに乗って国道を走った。

交差点で車につっ込み、即死だったと。


・・・・・・あ~あ、もったいない。 あんなイイ男、めったにいないのに。


昨日、逆ナンしておけばよかった。

〇バイクで酒気帯び運転で事故死


●男

アレンが死んだ?


・・・・・・本当なのか。


バーの仲間は皆、口をつぐんでその話題を避けているようだった。

酒気帯び運転でバイクで帰宅中、交差点で車にぶつかり即死だったそうだ。

バイク事故 警察 パトカー


・・・・・・しまった。 昨日のトイレで、声を掛けておけばよかった。

そうすれば、30秒、もしくは1分ほど帰宅時間がずれて、その車とは接触しなかったハズだ。

声を掛けなかったことをかなり後悔した。

気分転換に女にでも声を掛けてみるか。


●女

バーの一番奥のイスで、女友達と談笑していた。

ふと、顔を顔を上げると、目の前に、彼が立っていた。

いつも、カウンターで独りで飲んでいる、色白で高身長だがヤセ型の、彼。


酔っているのか、上機嫌で話をしてきた。

酔ってはいるが、乱暴ではなく、優しい口調だった。

電話番号とメールアドレスを交換した。(注:当時ラインはまだなかった)


・・・・・・よし。


思っても見ない収穫だった。


●男

こんなにうまくナンパできるとは思わなかったな。

珍しいこともあるもんだ。

彼女は、看護師とかいってたな。

前妻とはうつ病が原因で離婚している。

ぼくのうつ病の事が彼女バレたら嫌だ

ここは隠しておこう。


帰宅して、“もしかしたらナニかあるといけない”と思い、小汚い僕の部屋の掃除をしておいた。

彼女に連絡を取ってみると、「明後日なら空いている」とのこと。

デートの約束を取り付けた。

待ち合わせ場所は、いつものバーだ。


●女

彼から連絡があった。

「一緒にご飯を食べないか」

というものだった。

・・・・・・うん、いいね。

まんざらでもなかった。

男から誘われるっていうのは、誰でも気分が良いものだ。

しかもちょっとだけだけど、気にはなっていた男性。

勤務表を確認して、「明後日ならOK」と返事をした。

さて、どんな服を着ていこうか。


●当日になった


〇うつ病を隠すため、酒を飲む


●男

ぼくはバーで、先に始めていた。

ぼくはうつ病なので、いつも疲れており、テンションが低い。

これは、彼女に悟られてはダメだ。

いつもの強いの」をマスターに頼み、一気に空けた。


焼酎 強いアルコール
フリーフォト足成より引用


胃が熱くなり、アルコールが体中にしみわたる。

辛い気持ちが消えていき、陽気な気分が膨らんでくる。

もう一杯、「いつもの強いの」をマスターに頼んだ。


それから、1時間ほど、飲んでいた。

聞いたところによると、彼女の勤務先はココからかなり離れているらしい。

かなり酔ったところで、店の入り口のドアが開き、彼女が現れた。

今日は、彼女は、一人きりだった。


・・・・・・どのくらい飲んだだろうか。


彼女も、ぼくも、かなり酔っていた。


そろそろ、かな。

家に来ないか」と誘った。

彼女は、頭を小さく縦にふった。


・・・・・・やった。


僕たちは店を出て、タクシーを拾い、僕の家に向かった。

その晩、ぼくたちはひとつになった。


●女


目を覚ますと、そこは知らない部屋だった。

ふと気がつくと、一緒のふとんに、彼が寝ていた。

かすかに、昨夜のことが思い出された。


・・・・・・ああ、そうだった。


これが、恋愛ね。


もう、やめよう、と思った。

東京の彼とは、もうやめよう。

私の今までの、実ることに微かに希望を置く、トンネルの真っただ中に居るのに出口の光がまったく見えない、そんな生活。


もうやめよう。

遠くのフランス料理店より、近くのラーメン屋だわ。


隣に寝ている男、童顔で色白で頼りなさそうだが、見た目だけはいい。

こっちに賭けてみようかな。


その「決断」が、彼女の人生が狂い始めた瞬間だった。

だが彼女はまだ、気付いてはいなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〇断酒体験用の原稿を嫁さんにチェックしてもらう


う~ん、前半の酒が取り持つ縁」は、こんなものかな。

あとは、「酒が壊す縁」、アルコール依存症旦那との苦労ばなし、ぼくが人生を転落していく話、断酒体験をつづっていこう。


ここまで書いて、嫁さんに印刷した原稿を見せてチェックしてもらった。

嫁さんはさらっと目を通すと、原稿を丸めて放り投げた。


ドアホ! 赤裸々に何を書いとんじゃ!

生々しすぎるんじゃバカ ボケ ハゲ!


「え・・・・・・『ハゲ』はあんまり関係なく・・・」


うるさい! ハゲハゲハゲ!

だいたいアンタねえ、初めての時、ぜんっぜん勃たなくて

まったく役に立たんかったじゃろうが! アホ ボケ!


・・・・・・う

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※断酒178日目


断酒会の家族体験談を

アルコール依存症者本人が書く


僕はアルコール依存症のため、毎週通っている「断酒会」という、アルコール依存症者本人、または家族が集まる会がある。

断酒会
フリー素材いらすとやより引用

そこでは年に数回、「断酒会だより」なる学級新聞のようなものを発行している。

アルコールでいろいろ悲惨な人生経験をした人達の経験談をのせて、読んでもらうのだ。

そろそろ次の“断酒会だより”を発行するという。

そこで断酒会から「家族体験談」を書いてくれないか、と嫁さんに打診があった。


嫁さんは

言いたいことが山ほどあるけど、文章が書けん

と言った。

ぼくは

「アンタの今までの気持は知っているから、なんなら書いてやろうか?」

と言った。

と、いうことで「アルコール依存症である本人がアルコール依存症の家族の体験談を代筆する」、という変な事になってしまった。


とりあえず、軽くエッセイ風に綴ってみよう。

「アルコールが取り持つ縁、アルコールが壊す縁」というタイトルにしてみようか。


僕と嫁さんはバーで酒がらみで知り合い、そして結婚した。

しかし、酒のせいで家族が崩壊していく。


そういうストーリーにしよう。

いや、ノン・フィクションだ。


以下、簡単に綴ったのがそれだ。


〇アルコール依存症・家族体験談


●女


私は、27歳独身女性。

市民病院の、看護師をしている。


彼氏は・・・・・・居るには、居た。

医者だった。

でも、遠距離恋愛だった。

・・・・・・逢いたい時に逢えない。

そういう辛い恋愛をしていた。

私は、なかなか縮まらない彼との距離に、いつか実るのだろう恋愛に、わずかながらの希望をたくし、日々を過ごしていた。


彼は東京都内の某有名病院に勤めていた。

だから、地方に出張の時だけしか、逢えない。

総合病院
フリーフォト足成より引用


・・・・・・こういうのまさか、現地妻っていうのかしら。

たまには、東京に逢いにもいってみた。


彼の家では、私の第六感がわずかに、なにか敵対的な嫌なものを感じる。

私以外の女性の陰を、わずかだが感じる。

それを問いただす勇気は私には無かった。

すっきりとした気分ではなかった。


愛と疑心の感情に、交互に胸をからめ締められるこの生活は、

「私自身の存在は何なのか」

自問自答を繰り返す日々を過ごさせた。


週末は、大好きなバーへ、いつも女友達と出かける。

カウンターがあって、踊る空間があって、客の半分は外国人だ。

バーとクラブの中間のような、店だ。

ハード・ロックやバラードがかかると、外国人たちカッコ良く踊りだす。

・・・・・・私も、あんなふうに踊れたらいいのに。

私はどちらかというと、恥ずかしがり屋なほう。

あんなふうに踊るなんてできない。


DJバー クラブ ロックバー
CLUBLOG・R&B好きクラブジャンキーのクラブの歩き方サイトより引用


夜中もすぎると、音楽はスティングやボブ・ディランなど、しっとりとしたものに変わっていく。

あちこちのテーブルに、即席カップルたちが肩を寄せ合って話をしている。

私も誰かステキな人と、そうしたい・・・・・・。


でも、連れは女友達ばかりだ。

私は、酒はそんなに好きではない。

しかし、ワインボトルの一本くらいは空けることが出来る。


とうの昔に出来上がっている連れの女友達と私は、しかたなく「イイ男」チェックをする。

ちょっとキアヌ・リーブスに似た感じの、アレンっていう男性とは友達だ。


・・・・・・ちょっと、好み。


でも、彼女が居るのか、私は口説かれたことがない。


・・・・・・容姿には、少し自身があるのにな。バストも外国人好みにはあるんだから。


今晩もアレンは居た。

声を掛けて、逆ナンしてみようかしら。


そういえば、カウンターに、色白で背が高いんだけど、か細い、そこそこの顔立ちの日本人男性が、今日も独りで片手にグラスを傾けていた。

・・・・・・彼もワリと好みのタイプなんだけど。 ちょっとだけ気になる。

〇うつ病の男性


●男


ぼくは29歳、会社員。

何年か前、仕事で、残業250時間を越える、徹夜につぐ徹夜、それが半年も続くという、仕事地獄を味わった。

そのせいで、僕の交感神経と副交感神経は故障し、夜眠れなくなった。

いつも気分が沈み、ボーっとして、生きているのが辛かった。


会社の勧めで、精神科病院を尋ねると

「立派なうつ病です」

と診断された。

それから毎日、抗うつ剤と睡眠薬を服用する日々が続いた。

現在、広く知られているうつ病も、当時の世間ではあまり一般的に知られていなかった。


会社に行くのは行っていたが、辛くて全く仕事にならなかった。


夕方、定時になると会社を出て、いつものバーに駆け込む。

そこで、顔なじみのマスターに

「いつもの、強いの」

と頼む。

マスターは、ウォッカやらジンやらで、かなり強めのヤツを作ってくれる。


画像20190216カクテル
フリーフォト足成より引用

僕はポケットからサイフを取り出し、700円を渡す。

その、強めのやつを一気に喉に流し込む。


強いアルコールが胃粘膜で吸収され、焼けるような感覚と共に、辛さがスッと消えていく。

・・・・・・これでいいんだ。


僕は今、何のために生きているのか分からなかったが、“この瞬間”のために生きている、と言ってもいい。


しばらくすると、アレンという外国人が店にやってきた。

キアヌ・リーブス似のイケメンで、背が高い。

そのくせ彼は、ワリとフランクな性格で、ここのバーでは人気者だった。


僕はよく彼と、雑談をしていた。

トイレですれ違った時に、声を掛けようと思ったが、まあ、また後にしようと、その日は結局話をしなかった。


しばらくすると、彼は店を出て行った。

その彼があんなことになろうとは、思いもしなかった。

声を掛けとけば、と後悔した。

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