うつ病でアルコール依存症:人生終わった男の闘病記・体験談

閉鎖病棟の体験談から、アルコール依存症・うつ病の闘病記。
2児の父が急にうつ病で倒れた。酔いにまかせて仕事にいくも今度はアルコール依存症だと。
家族から精神病院に何回も入院させられ、断酒に挑戦するが失敗。抗うつ剤、睡眠薬はいまだかかせず・・・・・・

うつ病、アルコール依存症にならないよう、みなさんのお役にたてればと思います。

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タグ:看護師

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※断酒227日目

異常にテンションが上がりすぎ

ぼくは保護室での3日間、72時間に及ぶ飲まず食わず眠れずに耐えた。

そして大部屋にもどった。

平穏な日々を過ごせるかにみえた。

しかし、ぼくはなぜか異常にテンションが上がりすぎていた。

本人はまったく覚えていないのだが。

大声で話し、看護師の背中をバンバンと叩きながら、高らかに笑っていたという。


最初は看護師に

元気になったね

と言われていた。

単に保護室から脱出できたころが嬉しくてテンションが上がっていたのかと思った。

が、その異常なテンションはとどまるところを知らずどんどん上がっていった

やみくもに看護師を捕まえて話かけたり、他の患者に話しかけていたという。
テンションが上がる
フリーフォト足成より引用

家でも異常なテンション

しばらくして、外泊許可がおりた。

久しぶりに家に帰れるし、外泊できるということは退院が近いということだ。

さらにテンションが上がる

車で迎えに来た妻に、病院で起きたありとあらゆることを喋っていたという。

家に帰っても異常なハイテンションは止まらず、普段あまりしゃべらないぼくが妻にしゃべりまくる。

退院したらアレやろう、コレやろうと思いついたものをカレンダーに書きなぐっていた。
カレンダー
フリーフォト写真ACより引用

「アレやろうリスト」は何十行にも及んだ。

なにかもう、無敵になった気分だった。


病院に帰院する日になった。

妻は、「家での状態」を記入する紙切れに、「テンションが上がりすぎて大変だった」のようなことを書いていた。

病院にもどり、

「戻りました!」

大声でさけんだ

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双極性障害との診断


妻が記入した紙と、看護師がぼくの状態を主治医に報告したのだろう。

その日に診察室に呼ばれ、言われた。

「どうも、うつ状態から躁転(躁状態)しているようですね。
双極性障害
フリーフォト写真ACより引用

双極性障害かもしれません。落ち着くまで、保護室にいてください」

ソウキョクセイ・・・・・・ナニソレ。

躁うつ病のことです。薬も変えます」

なんだそりゃ。

今思えば、けいれん発作も異常にテンションが上がるのもなにもかも、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)の飲み過ぎでうつ状態から躁状態になり、双極性障害(躁うつ病)を発症していたのだ。

「また保護室・・・・・・」

少し前まで苦しみを味わった保護室に逆戻り。

げんなりした。

退院は間近ではなかったのか。

なぜ保護室に行かないといけないのか。

そのころは双極性障害について何もしらず、ネットがないので調べようがない

指示に従うしかなかった。

双極性障害用に薬に変わり、また保護室へ

また牢獄に閉じ込められた。
保護室
フリーフォト足成より引用

荷物も持ってこられたので、長くなるということか。

薬は、SSRIがすべてなくなり、変えられて「デパケン錠」というのと「エビリファイ」になったと思う。

デパケン錠を飲み始めると、一気にテンションが下がった

今度はうつ症状が強くでて、辛いばかりとなった。


この牢獄の苦しみがあんなに続くとは、その時は考えもしなかった。

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前記事→生死の境72時間。とにかくけいれんが起こる、つらかった 体験談3(20)


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※断酒221日目

(つづき)

発作で倒れる

ぼくは急にけいれん発作が起こりベンチに倒れたまま、身動きができないでいた。
なぜ発作が起こったかは、その時はわからなかった。

意識だけはしっかりあった。

ひとりの看護師が

担架を!

と、もうひとりの看護師に命令するかのように言った。

発作のあと、看護師に担架で運ばれる

6人の男性看護師が喫煙所にドタドタと乱入してきた。

そのうちひとりが、紺色のビニール製のような、布のようなものを持っていた。

それを横目で見ていた。

広げると、たたみ1畳ほどの大きさだった。

どうやったのかは、そこのところは記憶にない。

いつのまにか地面に紺色ビニールを引き、ぼくはその上に乗せられていた。
右側の、ぼくの頭が位置する所に丸い取っ手がついており、足先の部分、その中間の腰の位置する部分と、計3つの取っ手がついていた。

左側も同じ。

6人の看護師が、それぞれの取っ手をもち、紺色ビニールごとぼくを持ち上げた。

即席担架
、なのだろう。
担架
ヤフオクより引用

そのまま6人と担架の上のぼくは、喫煙所を出て、その前の詰所の中を通り、かけあしで診察室へ入ったようだ。

6人の先頭、担架の上のぼくの頭の部分を持っていた看護師が、詰所の看護師にぶつかり
「あ、すいません」
と言ったのを記憶している。

診察室

そのまま担架ごと、診察室のベッド上に仰向けに寝かされた。

腕にビニールの布が巻かれ、血圧を測られた。
血圧測定
フリーフォト写真ACより引用

同時に、体温計で体温も測られた。

すぐに当直の、白髪の年配の医師がかけつてきた。

左手を引っ張られた。

「ふくさん、チクッとしますよ」

そういうと、左腕のどこかに注射を打たれるのを感じた。
筋弛緩剤注射
フリーフォト写真ACより引用

その時はもうけいれんが収まっており

「何の注射ですか?」

筋弛緩剤ですよ」

と会話もできた。

筋弛緩剤を打たれてしばらくたち、けいれんもなく、なにげな会話もできたことから 「特に問題はない」と判断されたのだろう。

「ふくさん、デイルームで少し休んでて下さい」

と言われ、そのまま自力で歩いてデイルームの窓際のソファーに座った。

ただただ、いまだに自分に何が起こっているのかその時は理解できなかった。

あのけいれんのような、発作のような症状はなんだったのだろう。

状況を記憶に焼き付けるのが精一杯だった。

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再び発作が

2~3分休んで、自室に帰ろうと立ち上がった。

しかしあとで思えば

「もっと十分に休んでおけばよかった」

と後悔することになる。


立ち上がって自室に向けて2、3歩進む。

また足が硬直し、身体が前のめりになり。

ぼくが見ていたデイルームの景色が、その下の床へと変わっていった・・・・・・

ガツン、と音がしたような気がした。
発作で倒れる
フリーフォト写真ACより引用

目の前が真っ白になり、チカチカした。

それからが地獄の始まりだった。

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次記事→保護室へ戻された。つらい。夕食は吐き気がして全部吐いた 体験談3(18)

前記事→突然、発作が起きた。その症状はひどいものだった  体験談3(16)

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※断酒220日目

(つづき)

突然の発作

脳の中で発声したい言葉がぐるぐると回っているのだが、クチが動かせない。

喋りたい言葉が、口からでない。

声帯が鳴らない。

言葉が発せられない!

なんなんだ、この現象は。

突然の発作か?

つづけて、身体のチカラがすべて抜けていくのを感じた。

座っているベンチの、右側に倒れていくのがわかった。

すうっと身体が右側に倒れていく

その先は金属の枠に木版を何枚かはめた、硬いベンチ。
まずい、このままでは頭を打つ・・・・・・

頭がベンチにぶつかる寸前に、肩を間に入れた。

肩がベンチに当たり、ガツンと音がした。

頭は打たなかった。

なんなんだこれは。
どうなっているんだ。

予想だにしない、突然の発作だった。

突然の発作
フリーフォトPAKUTASOより引用

発作の症状は

タバコ部屋の皆が話しをやめ、

「おい、ふくさんどうした」

「おいおい、大丈夫か」

と声をかけてくるのが聞こえた。

周りがざわつきはじめた。

ぼくはベンチに倒れて、そのまま仰向けになった。
ベンチ 喫煙所
フリーフォトPAKUTASOより引用

そして太もも、腹、指先の筋肉がビグビグと痙攣(けいれん)し始めた

だらんと伸ばした腕の筋肉がピグッ、ピグッと引きつるたびに手のひらが上がる。

太ももがビグリビグリと引っ張られ、脚が飛び上がる。

腹筋が電流を通したように硬直を繰り返し、その度に胸が持ち上がる。

目は動かせる。

周りのざわつきも聞こえる。

身体が痙攣し、思ったように動かせない。
よくわからない、突然の発作の症状だった。

“てんかん発作” はまずい

誰かが「看護師を呼べっ」と叫んだ。

意識ははっきりしていた。

瞬間的に頭に浮かんだのは

『てんかん発作』 と思われてはまずい。
運転免許がなくなる。
再就職できなくなる
だった。

とにかく 『てんかん発作で失神』 はまずい。

身体中はビグビグと痙攣していたが、脳内はフル回転していた。

この状況をすべて記憶しなければ、意識を失っていないことを証明しなければ・・・・・・

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突然の発作に対する、看護師の対応

すぐに男性看護師が2人、喫煙所に駆けつけてきた。

ぼくは仰向けになって全身の筋肉の引きつりを感じながら、天井の一点を見つめていた。

看護師のひとりがペンライトのスイッチを入れ、その光でぼくの目を照らし左右に振った
「ふくさん大丈夫ですか、判りますか!」
ペンライト 発作
病気の診療所HPより引用

声はでなかったが、ペンライトの光を目で追うことはできた

右に左に動く看護師の手、その先の光を無心に追った。

担架を!

もうひとりの看護師に命令するかのように言った。

6人の男性看護師が喫煙所にドタドタと乱入してきた。

そのうちひとりが、紺色のビニール製のような、布のようなものを持っていた。
布製担架
ヤフオクより引用

大ごとになってきた。

これが双極性障害による発作だとは、もう少し後で知ることになる・・・・・・

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次記事→発作で倒れ、看護師に担架で運ばれる 体験談3(17)

前記事→閉鎖病棟の日々、連れタバコ。そして急に発作が!体験談3(15)

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※断酒215日目

精神病患者が医師を殴る!!

おいこらッ、ええかげんせいヤッ
精神病患者が医師を殴る
フリーフォト写真ACより引用

大きな怒鳴り声とともに、診察室入口ドアをふさぐように男性看護師が立ちはだかるのを曇りガラス越しに見た。

つづけて3人の男性看護師が、まるで燃えさかる炎から逃げるかのようにドアを開けて飛び出してきた。

椅子に座ってテレビを観ている、ほんの50センチ左を走り去っていった。

看護師の誰かひとりが

I先生が殴られたッ!

“小声”で叫んだ
のが耳に入った・・・・・・

デイルームの正面には大型液晶テレビがあるのだが、そのテレビの左側に、面談室というか診察室の入口がある。

部屋の左側は看護師詰所で、ぼくはたまたま詰所の前というか診察室の前のテーブルに着いて、テレビを観ていた。

だから、診察室からの大声がまる聞こえだったのである。

精神病患者が医師を殴るのは、特に珍しくはない

声とくもりガラスの様子からすると、患者と医師との面談中だったようだ。

後ほど説明するが、I先生はちょっと物言いが柔らかすぎて優柔不断で、患者がイライラすることがあるらしい。

その患者がイライラして、たぶん頭にきて先生を殴ったのだろう。

そばにいた看護師が、患者が逃げないように、曇りガラスの前にたちふさがった。

もちろん、ここの看護師は柔道をしているのでその辺は平気だ。

で、3人の若手の看護師がベテラン看護師を呼びに駆け出して行った。
そんなところだと思う。

患者が医師を殴る・・・・・・世間では信じられない出来事が、ここでは別段珍しくもない。
精神病患者が医師を殴る
フリーフォトPAKUTASOより引用

先生と妻は昔、同僚だった

I先生(男性)・・・・・・ここからは詳しく書くと情報漏えいになるので、ざっくりとなるのでご了承を。

I先生、元は嫁さんの職場の、総合病院で精神科医として働いていたそうだ。

背丈は160センチ、やせ型、メガネ、アラフォー。

いつもなよなよっとしていて、優柔不断

優しい、というよりは女っぽい感じ。
医師 医者
フリーフォトPAKUTASOより引用

「ええっと・・・・・・、こういう場合、んー?どうする?」

ええッ?それ看護師に聞く?フツー聞く?それ

のようなことが日常茶飯事だったらしい。

とにかくあまりにもなよなよしすぎている。

殴ったYくんのほうは、黒縁メガネのぼっさり髪、おとなしくていつもデイルームから少し離れた廊下の椅子でテレビを観ている。

人と喋るのを見たことがない。

寡黙でおとなしい

そんなおとなしい彼がコブシで殴ったというのだから、そうとう頭にきたのだろう。

ええっと・・・・・・その様子じゃあ、退院はまだまだ先じゃねぇ。ええっと、どうする?これから

の、ような会話がなされたことを想像するのは容易だ。


I先生が在籍していた総合病院にくる精神病患者は、ココに比べたら症状はまったくもって軽い

レベル

それが広島県一の精神病院に異動した。

広島県一の精神病院ということは、患者もそれなりに魑魅○魎があふれており、レベル50超だ。

患者が医師を殴るなんてことは日常茶飯事だ。

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看護師に心配される医師

精神病患者が医師を殴る、こちらとしては面白いばっかりなのでさっそく家に電話してさきほどの出来事を妻へ伝えた。

だめよー、I先生を殴ったら。か弱いんだから

あーあ、男性なのに女性看護師に心配されている。

広島県一の精神病院はどのくらいなのかと言うと。
瀬野川病院
瀬野川病院ホームページより引用

後日外来に来たとき、診察待ちのソファで統合失調症らしきいかにも生活保護ふうなアラフィフのオッサンがケータイで会話していた。

ワシ今度、国会議員になるけん

総理大臣とメシ食いに行くけえの

と喋っていた。

そんな会話が普通である。

外来なので症状が軽いのだが、それでもそんな状態。

あんたが議員になれるなら ぼくでもなれる。


あまりにも可笑しくて、妻と久しぶりに笑った・・・・・・

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次記事→今から逮捕される!!閉鎖病棟の実態 体験談3(12)

前記事→瀬野川病院(精神病院)の常連患者に出会ったら 体験談3(10)


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保護室で後悔していた

ぼくは保護室とよばれる隔離病室でぼうぜんとしていた。

酒を飲んだことを後悔していた。

なぜ1杯でやめれなかったのだろう。

なぜ朝から飲むようになってしまったのだろう。

そんなことを考えながら、ほかに見るところがないので、ときおり通りかかる看護師たちを見ていた。

看護師の声を聞いて、他の患者層の想像をしていた。

看護師
フリー素材集イラストACより引用

どのくらい時が流れたのか。

1時間か。

2時間なのか。

時計すらないので、時が永遠に感じる

ふと視線をおろすと、うす汚れたベッドのわきに白い紙切れが置いてあるのが目に入った。

それを手を伸ばして取った。

その紙切れは、「医療保護入院に際してのお知らせ」と題うってあった。


任意入院ではなく医療保護入院となりあぜんとする

医療保護入院!

ぼくはその六文字に目が止まり、頭が真っ白になった。

自分から病院にきたのに、任意入院じゃないのか?

なぜ、「医療保護入院」になっているんだ・・・・・・

これはどういうことかと言うと。

まず、入院には3種類ある。

「任意入院」

「医療保護入院」

「措置入院」

この3種だ。

ざっくり説明すると、こういうことである。

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任意入院とは

これは自ら病気を治すために病院に来て入院した患者なので、病状が良くなれば、自分の意志で自由に退院できる。

自由に、いつでもだ。


医療保護入院とは

これは自由に退院できない。

医者の判断と、保護者(家族)の同意が要る。

いくら本人が退院したいといっても、だめなのだ。

病状が良くなったことを医師が判断し、試験外泊といってお試しで1泊か2泊か家に帰り、生活に問題がないことを家族に判定してもらう。

両方の許可がないと退院できない。

刑務所にいれられたようなものだ。


措置入院とは

これが最も厳しい処置で、警察からの指示で留置場や拘置所から送られてくる患者たちだ。

実刑ではなく、病院に拘留される。

何か月か入院したのち、医師の判断により措置入院から医療保護入院へ切り替えられる。

それから退院までもが長い。

もちろん、自分の意思では退院できない。

違法薬物で警察に逮捕されたり、酒で酔って器物破損や傷害事件を起こした人が多い。

酔っ払い
フリーフォトPAKUTASOより引用

ぼくは自分から病院に来たのだから、当然「任意入院」だと思い込んでいた。

それなのに「医療保護入院」だという。

あ然として、頭が真っ白になるくらい混乱した。

困惑し、錯乱した。

なぜ、こうも動揺するのかというと・・・・・・


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