うつ病でアルコール依存症:人生終わった男の闘病記・体験談

閉鎖病棟の体験談から、アルコール依存症・うつ病の闘病記。
2児の父が急にうつ病で倒れた。酔いにまかせて仕事にいくも今度はアルコール依存症だと。
家族から精神病院に何回も入院させられ、断酒に挑戦するが失敗。抗うつ剤、睡眠薬はいまだかかせず・・・・・・

うつ病、アルコール依存症にならないよう、みなさんのお役にたてればと思います。

タグ:精神安定剤

スポンサードリンク
※断酒200日目

うつっぽい気分になってしまったら

うつ病 抑うつ状態
フリーフォト足成より引用

ストレスが溜まりすぎると、だれでも気分が落ち込み、憂鬱になります。

うつ病とはいえないまでも、「うつっぽい気分」から抜け出せなくなります。

これを「抑うつ状態」といいます。


心身が抑うつ状態に長い間さらされると、うつ病を発症してしまいます。

早めに手を打ちましょう。

前述したストレス対処法のほかに、以下のような方法があります。

1.腹を抱えて笑う

笑いの精神的効果」は有名ですね。

長くなるのでここでは割愛しますが、腹をかかえて笑うと副交感神経を刺激し、脳がリラックスします。

また、「腹を抱えて笑う」というとおり、大笑いは腹式呼吸の一種です。

自然に腹式呼吸を行っていることになり、ストレスを解消しやすくなります。

うつっぽい時に大笑いするのは難しいかもしれません。

吉本新喜劇でも、笑点でも見て、なるべく笑うよう心がけましょう。

2.朝、日光浴をする

抑うつ状態になると、朝起きあがれなくなり、暗い部屋に閉じこもりがちになります。

休みの日は、昼まで布団の中、という方が多いのではないでしょうか。


昼間に寝てしまうので、夜眠れなくなり、夜更かしをして、ますます朝が起きれないという悪循環になっていませんか。

いっそのこと朝ムリヤリに起きて、朝日を浴びましょう。
日光浴 朝
フリーフォト足成より引用
朝日を浴びると、体内時計がリセットされます。

日中を行動的に過ごせるようになります。


朝7時に日光浴をすれば、体内時計がリセットされ、14時間後、脳の中に「メラトニン」というホルモンを分泌しはじめます。

ちゃんと日光浴をすると、夜9時ごろ、眠気を誘発するメラトニンが分泌されますので、眠くなったらそのまま眠ってしまいましょう。

翌朝、また早起きして、日光浴です。

3.「寝逃げ」をする

抑うつ状態になったら、「起きてるだけでもシンドイ」という気分になりますね。

ますますうつ状態が悪化してしまいます。

お酒を飲んで気分を紛らわす、これもいけません。

アルコールに頼るとクセになり、へたするとアルコール依存症になりかねません。

アルコール性うつで、酔いがさめたら、ますますうつっぽい気分になることがあります。

こうなったら、もう「寝る」。
寝る うつ病
フリーフォト足成より引用

可能なら、なにもかもほったらかして寝てしまいましょう。

短時間の睡眠でも、気分がスッと楽になります。

4.薬に頼る

抑うつ状態が長く続くと、本物のうつ病になってしまう危険があります。

自分ではどうにもならないと思ったら、早めに神経科や心療内科のアドバイスを受けましょう。

早ければ早いほど効果的です。
神経科 クリニック 医者
フリーフォトPAKUTASOより引用

場合によっては、軽い精神安定剤や睡眠薬を処方されるかもしれません。

精神安定剤を服用することで、気分はだいぶ楽になります。

これで少しでもうつ病が予防できればよかったと思います。

このまま、ストレスの原因がなくなるまで耐えましょう。

本物のうつ病になってしまうと、薬漬けになり治癒に2~3年はかかってしまいます。

不眠や不安感が際限なく続き、仕事もままならなくなり最悪のパターンにハマります。

それだけはどうにか避けましょう。



スポンサーリンク



次記事どうぞ→ED?うつで男が役に立たなくなった時の対処法

前記事どうぞ→
ストレスが溜まったときにやっておきたい6つの対処法。あなたの発散法は?

ランキングバナーをポチッと、どうぞよろしくおねがいします
  ↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ



広島ブログ

スポンサードリンク

〇アルコール離脱症状が治まる


5日目、だいぶ離脱症状が治まってきた

手の震えも、手を広げたらかすかにわかるくらいは震えているが、最初の日、アルコールが抜けた時ほどではない。

不安感はまだある。

これはセルシンという安定剤を飲んでごまかしている。

精神安定剤 アルコール離脱症状
フリーフォトPAKUTASOより引用


●なるべくデイルームで過ごす


中間開放になってからは、なるべくデイルームですごすようにした。


自分の部屋にいると、あいかわらず過去の忌まわしい記憶のはんすうと、会社クビ、離婚、娘たちの別れをシミュレーションしてしまうからだ。



OT活動(作業療法)には必ず参加するようにした。

何かに集中していると、離脱症状の辛さがまぎれるから。

OTさんは2人ペアで来る。

時には雑誌・マンガ本を数10冊持ってきた。

とりあえず、眺めるだけ眺めた。

知恵の輪やパズルを持ってくることもあった。

知恵の輪は何10分やっても解けなかったが、辛いことを忘れさせてくれた

ミュージックステーションのビデオを流すこともあった。

若い衆は夢中になって観ていたが、40過ぎのぼくには知らない歌手が多かった

音楽リクエストは、ぼくの好きなエアロスミスや、AC/DCはリストになかった。

しょうがないのでビートルズやマイケルジャクソンをかけてもらった。

OTさんと話すのは楽しかった。

それは、まともな人間だから。

アルコール依存症や薬物の患者は、それが抜けたら普通の人に戻り、普通に会話することが出来る。

が、それ以外の精神病患者はまともに会話するのが難しい人が多い。


精神病患者 統合失調症
フリー素材集いらすとやより引用



まだ完全にアルコール離脱症状が収まってはいない。

まるで二日酔いのような、頭も、視界も、すべてのものがぼやけたように感じられる。

テレビを観てニュースで何かを言っているのだが、はたして何を言っているのかが頭に入ってこない。


頭で整理・理解できない

ニュースキャスターの声は、単に空気をふるわせる音として鼓膜をふるわせ、そしてその音は頭蓋骨を通ってそのまま後ろに消えてゆく。


少年ジャンプの登場人物のアクションとそのセリフは、単なる複雑な黒い線として網膜に映され、そしてその画像はそのまま消えてゆく。


人間が作り出したモノは、単なる空気の振動か、白と黒の画像として神経が受け止めるだけであって、意味のある情報としては一切脳へは届かなかった。


そんな状態であった。

〇他の精神疾患患者を観察しチェックする


そんな状態なので、僕はほかの中間開放の患者たちを観察し、精神疾患の症状をチェックすることにした。



すると、これはこれで面白い。

精神病院たるものが見えてきた。

医者でないので、たぶん、という表現にはなるが。

この人はたぶん統合失調症だろう。

この人は薬物アルコール依存症だろうな。

この人は適応障害系だな。

この人は発達障害だな。

2回も精神病院に入院すると、患者の病状がなんとなくわかってくる。

テレビを観るより、患者を観察していたほうが面白かった。

すっと他の患者を見ていた・・・・・・




スポンサードリンク



ランキングバナーをポチッと、どうぞよろしくおねがいします
  ↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ



広島ブログ

スポンサードリンク

〇精神安定剤の効果


保護室で、点滴を打たれた。


点滴 精神病院
フリーフォト足成より引用


すぐに看護師が、頼んだ精神安定剤と水をもってきた。

すぐ効くように、白い錠剤を噛み砕いて水で流し込んだ。


にがい。


横になった。

この点滴が長くで嫌だ

自分で調整して、早くした。

点滴 精神病院


点滴を打たれながら、白っ茶けた天井を見ていた。


しばらくすると、安定剤のせいかいくぶん気分がやわらいだような気もする。

少しは楽になった気がする。

薬名を聞き忘れた。

プラセボ効果かもしれない、とも思った。

とにかくこの強烈な恐怖感、不安感は耐えがたかった。

〇アルコール離脱症状の期間を耐える方法


身体、手、足はあいかわらず震え続け、びっしょりと汗をかいている。

この状態から逃げる方法はないかと焦っているうちに、以前、何かの本で読んだことを思い出した。


脳内革命」という本だったと思う。


ある方法で、βエンドルフィンという脳内ホルモンを自ら分泌し、リラックスさせることができる、と書いてあった。


その方法は「複式呼吸」だった。


複式呼吸を続けると、脳内でβエンドルフィンという物質が分泌され、リラックスできるのだという。

βエンドルフィンは、ヘロインよりもずっと強い快楽効果があるとも書いてあった。


天井を見つめながら、お腹を両手で押さえ、複式呼吸をずっと繰り返した。

呼吸に集中していて、いつのまに時間が過ぎたのだろう。

〇病院のまずい食事


とつぜん

「晩ご飯です。デイルームにお集まりください」

と、天井のスピーカーが言った。


ガチャリと鍵が開けられたのでドアを開き、デイ・ルームへと歩いた。

各病室から、ぞろぞろと死人のような患者が出てきた。

皆、表情がなかった。

皆、保護室でひとりづつ辛い思いをしているのだろう。


デイルームには、テーブルに食事と名前の書いたネームプレートが置いてあった。

自分の名前が書かれた席へつき、黙ったままメシを喰った。

お腹はすいたように感じたが、たいして食べれなかった。

食事がまずいか、酒で食道や胃がやられていたのだろう。


病院食 精神病院
フリーフォト足成より引用

死人たちは、誰もしゃべらなかったように思う。


メシが終わると、テレビが点いていたのでニュースを見た。

目はテレビを見ていたが、アナウンサーが話すニュースは、なにも頭に入ってこなかった

僕の脳は、光、音としてのみテレビを認識していた。


情報として、それが発する内容を理解できなかったのだ。

画面のアナウンサーが口を開閉する。

それと同時に太くハッキリとした音が聞こえてくる。

その光と音は、目と耳を通して脳を通過し、後ろから出ていった。


まだ6時にもなっていなかった。


しばらくすると「各自、部屋に帰りなさい」と命令され、自分の部屋にもどった。


またガチャンと音がして、鍵を閉められた。


またひとりになる。

また恐怖感、不安感が襲ってくる。

手足も震えている。


横になり、複式呼吸をしながら、夜になるのを待った。

なかなか、窓が暗くならない。

そりゃそうだ。

6月末だ。

一年で一番日が長い。


夕暮れ 精神病院 保護室
フリーフォト足成より引用

〇睡眠薬を飲んでも眠れない


1時間くらい経ってもまだ外は明るかった。

心のなかは闇なのに。


意識があると辛いばっかりなので、睡眠薬をもらい横になった。

そのまま2時間か3時間か過ぎたように感じたが、意識はぜんぜんなくならなかった。

睡眠薬を追加してもらった。

気がつくと、真っ暗だった。


いつのまにか眠ってしまったのだろう。

手もとに時計がないため、何時なのか、さっぱりわからない

鉄格子の向こうの曇りガラスが、ほんの少しだけ青く染まった空の色をにじませていた。


朝かな、と思った。


スポンサードリンク



ランキングバナーをポチッと、どうぞよろしくおねがいします
  ↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ



広島ブログ

スポンサードリンク

鉄格子の保護室で、酔いが醒めていった。


つづけて、不安感、恐怖感、後悔、自責、嫌悪、忌、ありとあらゆる負の感情が心を埋め尽くしていった。


得たいの知れない不安感。

得体の知れない恐怖感。


身体中のすべての細胞が、なにかを不安がっている

すべての細胞が、なにかに恐怖している。


このままでは、僕は発狂してしまう、と思った。



アルコール離脱症状が身体中を支配してきた。

アルコール性うつで不安感、恐怖感がうずまく


体内のアルコール分は完全に代謝された。

抜けきった。


アルコールだけで機能していた脳細胞の思考回路が、ついに破綻した。



〇アルコール離脱症状の身体的症状


精神破綻の次に、肉体が離脱症状(禁断症状)を訴えはじめる。

手が、指先が、小刻みに震える

わなわなと震える。



手足の震え アルコール離脱症状
フリーフォト足成より引用


よく映画などで観るアル中そのものだ。


〇アルコール離脱症状、手や足の震え


右手も、左手も、親指から小指の先まですべての指が、ビグビグと生き物のように動いている。

ぎゅっとこぶしを握りこむと、こぶしごと揺れる。


あきらめて手をひらくと、それぞれの指先が、まるで別々の生き物のようにビグビグと動く。



ヒザが、ガクガクと揺れ始める。


あわてて腕で両ヒザを強くかかえ込む。


しかし、腕そのものが震えているので揺れは止まらない。



体幹の筋肉すら震える。

腹筋や背筋までピクピクとけいれんを起こしたように震える。

身体中の筋肉が、僕の意思とは別に、それぞれが揺れ、動き、震えている。


止まらない。


身体全体が、揺れ動き、震える

恐怖感が心を支配し、震えが身体を支配する

耐えられない。

〇アルコール離脱症状、汗


エアコンが効いていて、まったく暑くないのに、額にじっとりと汗が浮かび始める。


脂汗だ。


その脂汗が、ハナの両脇のほおを通ってクチビル、アゴへ流れ、ヒザをかかえた腕にボタボタと落ちてゆく。

腕からベッドにポタポタと落ちてゆく。


その腕もヒザも、すでに脂の玉つぶが浮いている。



汗 アルコール離脱症状
フリーフォト写真ACより引用


暑くもないのに、身体中が汗びっしょりだ。

Tシャツ、パンツも濡れてきた。


脳細胞、筋肉、皮膚、僕を構成しているそれらの細胞ひとつひとつが別々に、切れたアルコールを欲求してくる。



突然、点滴棒を持った看護師が、ドアをあけた。


汗だくの顔を上げた。


「ちょっと横になっていてくださいね。チクッとしますよ」

そして看護師は、点滴の針を刺した。


アルコール離脱症状に耐えられなくなったぼくは、震えながら

セルシンかなにか、精神安定剤をください

と看護師に頼んだ。



スポンサードリンク



ランキングバナーをポチッと、どうぞよろしくおねがいします
  ↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ



広島ブログ

スポンサードリンク

妻が来た

午前中、看護師から「家族の方が来られているので、出てください」といわれ、牢獄からデイ・ルームに向かった。

そこには、懐かしそうな顔で優しく心配そうに僕を見つめる、愛しの妻が立っていた・・・・・・ということはまったくなく。

黒い大きなバックを持ってきた彼女は、恨み、つらみ、憎しみ、憎悪、嫌悪、とにかく、ありとあらゆる負の念をもって、僕を睨みつけていた。

離婚したい妻
フリーフォト写真ACより引用

とりあえず妻は手慣れた手つきで“入院セット”が入っている黒いバッグを僕に手渡した。

入退院を繰り返した僕の妻は、何も言わなくても手早く入院セットを準備するようになっていた。

3日分くらいのTシャツ、短パン、下着、靴下、メガネ、コンタクト洗浄液、シャンプー、ボディソープ・・・・・・タバコ。


妻は離婚したいので準備中だと・・・・・・家庭を壊してしまった

僕が先に切り出した。


どうする?


離婚したい。考え中、準備中。


わかった


ひとこと言うと、嫁さんはすぐに帰ってしまった。

」、などと表現されるものは、とうの昔に消え去っていた。

とうとうきたか。

結婚10年目。
妻は離婚したいので準備中だと。


離婚

今まで築き上げてきた、すべてのモノを失う。

物質的なモノなら、いくら失っても良い。

愛娘たちの親権は当然、アルコール依存症で休職中の旦那ではなく、しっかりと稼ぐ看護師の母親へ、と家裁は判決するだろう。


暖かい家庭。

愛しい娘たち。

すべて壊してしまった。

僕が、壊してしまった。

僕は、胸の奥に、ドス黒い嫌な負の感情が噴出していくのを感じた。

マイナス思考 負の感情
フリーフォト足成より引用

ドス黒い負の感情が、胸から喉を伝わって嗚咽しそうになった。

とてもじゃないが、耐えられない。


感情をコントロールできない

僕は身体中を覆い尽くさんばかりの負の感情に耐えきれなくなり、看護師に事情を言って、精神安定剤をもらった。

また、点滴だそうだ。

僕は牢獄に戻る前、デイルームの真ん中の本棚に目をやった。


「少年ジャンプ」「少年サンデー」「少年マガジン」

懐かしい漫画雑誌が並べてあった。

どれも、背表紙が白っ茶けていて、どうにか「ジャンプ」の文字が読み取れる。

表紙が破れているものもたくさんある。

マンガ雑誌 ジャンプ マガジン
フリーフォト写真ACより引用

僕は試しに2、3冊の少年ジャンプを手に取った。

NARUTOを読んでみた。

どれも、読んだことがある。

表紙を見直すと、「2007年」「2008年」「2010年」発行の雑誌だった。

これまで、何百、何千人もの精神疾患患者たちが、この本を手にしたのだろう。

だから背表紙が白っ茶けていて、表紙が破れているのだろう。

ジャンプを3冊ほど手に取った僕は、牢獄に戻された。

ページを開いて読んでみたが、頭に入らないのでヤメた。


独りになると、また、負の感情が体中を渦巻き始めた

死のう、いや頑張って生きよう、いや死ぬいや生きる死ぬ生きる死ぬ生きる死ぬ生きる死ぬ生きる死ぬ生きる死ぬ生きる死ぬ生きる死ぬ生きる死ぬ生きる

怖い、怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


発狂する!


どこでもいいから他の病棟に移してくれ。とにかく、この牢獄から出してくれ

僕は看護師を呼んで、そう頼んだ。


そうですね、じゃあ明日から、半解放にできるよう、頼んでみますよ

・・・・・・半解放。なんだそれは?


夜、睡眠薬をもらい、やっと眠りについた。


眠るのがいい。


なにも考えずに・・・・・・



スポンサードリンク



次記事→保護室から半開放に。留置所のような生活から釈放される 精神病院 体験談1(14)

前記事→


ランキングバナーをポチッと、どうぞよろしくおねがいします
  ↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ



広島ブログ

スポンサードリンク

無理やり看護師を呼んだ

ぼくはドアを、力まかせに殴りつけた。

ドンッ ドンッ ドンッ


何回も何回も、繰り返し殴り続けた。

ドンッ ドンッ ドンッ

手が痛くなったので、足で蹴りつけた。

ガシンッ ガシンッ ガシンッ


その、かなりの音が聞こえたのだろう。

パタパタパタ、と足音がして、誰かがやってきた。

ガチャリ、と音をたててドアを開けたのは、男の看護師だった。


ぼくは
「喉がカラカラなので、とりあえず水をくれ」
と言った。


看護師はコップに水を運んできてくれた。


そして、ここに来たいきさつを聞いた。


精神病院、保護室にきた経緯

・・・・・・昨日、安定剤をいつもの4倍飲み、焼酎で酔っぱらい、睡眠薬を飲み眠りに就いたことはわかる。

その後がわからない。


看護師の話によると、夕飯どき、嫁さんが僕を起こしに来たそうだ。

だが、呼んでも身体をさすっても反応が無い。

ほっぺを叩いても、何をしても反応が無く、意識が戻らない。

ベッドの上で、失禁していた。


僕は酒と安定剤の大量服用によって、またしてもブラックアウトしていたのだ。

異変に気付いた嫁さんは、義父と義母の3人がかりで3階で失神している僕を担ぎおろし、車に運んだ。

そして、救急対応をしているこの病院に運びこんだのだそうだ。

車の中でも、何回も繰り返し失禁していたとのことだった。

ぼくはブラックアウトで記憶がない。

その上さらに、アルコールを抜くための点滴が痛いのか針を引きちぎって、Tシャツの半分が血まみれになったらしい。

点滴の針を抜く
フリーフォト足成より引用

・・・・・・ ブラックアウトで、まったく記憶がない。


3ヵ月の入院が必要

僕は睡眠薬をもらい、ベッドにもぐった。

枕元には、「入院医療計画書」のような紙切れが、昨日の日付で2枚置かれていた。

医療計画書には、“1~3ヵ月の入院が必要”と記されていた。


・・・・・・なんてこった。


翌朝、点滴だというので起こされた。

部屋から出ることは許されない

牢獄だ。

精神病院 保護室
フリーフォト写真ACより引用

僕はひとりで部屋の壁を見ながら、次から次へと沸き起こる、酒を飲んでしまった事への後悔と無念の感情の渦に飲み込まれていた。
何分も、何十分も、何時間も考え続けた。

何時間たったかはわからない
腕時計はないし、部屋に時計もない。

辛い。

ベッドの上で座っているだけで、自己嫌悪におちいり自分を責めるばかりだ。

辛い。


・・・・・・ こんな思いには、もう耐えられない。



スポンサードリンク



次記事→ずっとだるい、食欲不振。タバコは一日4本までだった。精神病院 体験談1(11)

前記事→


ランキングバナーをポチッと、どうぞよろしくおねがいします
  ↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ



広島ブログ

↑このページのトップヘ