うつ病でアルコール依存症:人生終わった男の闘病記・体験談

閉鎖病棟の体験談から、アルコール依存症・うつ病の闘病記。
2児の父が急にうつ病で倒れた。酔いにまかせて仕事にいくも今度はアルコール依存症だと。
家族から精神病院に何回も入院させられ、断酒に挑戦するが失敗。抗うつ剤、睡眠薬はいまだかかせず・・・・・・

うつ病、アルコール依存症にならないよう、みなさんのお役にたてればと思います。

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タグ:精神科

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※断酒182 日目

アルコール依存症の家族・酒害体験談


どうも前回の代筆は、嫁さんはまったくお気に召さなかったらしい。

ならば、嫁さんが酒飲みの旦那で「いかに苦労したか」をつづっていこう。

アル中被害者の思いがこうであっただろうと、嫁さんの立場にたって書きなおした

前話クリック
  ↓

(つづき)


〇8年目、チャンピックスで禁煙をはじめる


最近、ダンナは、飲み屋に行く回数はめっきり減った。

あの、借金事件以降、反省はしているのだろう。

その代わり、会社の同僚と毎日、公園かどこかでワンカップ一杯だけ飲んで、ダベって帰るらしい。

・・・・・・みっともない。

まあ、ストレスも溜まるんだろうから、そのくらいは、許してやるか。


旦那はボクシング・ジムに通っている。

色白でひょろっとした長身の旦那は、なぜか「ムキムキ・マッチョ」に憧れているらしい。

ウチは今のままでいいと思うのに。


ボクシング 禁煙
フリーフォトPAKUTASOより引用


スタミナがどうにもつかん。禁煙する

そういって旦那は、会社の診療所からもらってきた「チャンピックス」という名の禁煙薬を飲み始めた。


どうやらボクシング・ジムで打ち合うのに、若者にスタミナ負けするらしい。

・・・・・・もう、ボクシングなんか止めたらいいのに、いい年してバカみたい。


でもまあ、禁煙は良い事だ。

ぜひ成功してほしい。


チャンピックス 禁煙薬
チャンピックス Wikipediaより引用

初めの1週間は、タバコを吸っても良いらしい。

2週目からは、禁煙だそうだ。

旦那が言うには「脳のニコチン受容体に作用して、ニコチン・ガムとかパッチより、楽に止められる」らしい。

なんだか良くわかんないけど。

・・・・・・ふうん、ホントに吸ってないわ。


様子を見てみるが、辛そうではない。

・・・・・・禁煙できたら、小遣い減らしたろ。


内心、ほくそ笑んでいた。


3週間ほど経ったある日、最近にしては珍しく、旦那がぐでんぐでんに酔って帰って来た。

「・・・・・・会社のプレゼンテーションで、急に頭が真っ白になって、手足がガクガク震えてパニックみたいに・・・・・・」

なんか訳の分からない事を言っている。

・・・・・・どうせまた、酔ってるんでしょ。


次の日の朝。

旦那が布団から出てこない。

「調子が悪い」という。


うつ病 起きられない
フリーフォト足成より引用

それって、またいつもの二日酔いのサボりでしょ。


その次の日の朝。

また、旦那が布団から出てこない。

酒くさい。

アンタ、エエ加減しんさいよ、会社には電話したんね!

叱り飛ばした。

うつっぽい

・・・・・・は。

何ソレ。うつ?

そりゃ、旦那が若かりし頃、うつ病を患ったのは知っているが。

どうせサボりでしょ。

この感じは、10年前の、あのうつ病の感じだ。精神科にいってくる

旦那が、あまりにも真剣に言うもんだから、そうさせた。

“チャンピックス”という禁煙薬でうつ病になった患者が他にもいるそうだ。

返ってきた旦那が「医者から聞いた」と言う。

旦那は、抗うつ剤と安定剤と睡眠薬、それにまた、酒をあおってベッドにもぐっていた。


〇精神科を受診した


旦那は、医者から酒を止められていたらしい。

理由は、アルコールがうつ病を悪化させるとのこと。

だが旦那は病気が苦しいのか、それから逃げるためか、毎日、酒をあおっていた。

会社にもずいぶん行っていない

・・・・・・クビになるんじゃないの?


一抹の不安を覚えたウチは、旦那と一緒に無理矢理、その行きつけの精神科へ訪れた。

少々の問診の後、医師が旦那に言った。

「あなたは、アルコール依存症になっています。

 このまま行くと、会社をクビ、離婚、挙句の果てに平和公園で段ボールの孤独死ですよ。

 酒をやめれば、うつ病も治り、家族と共に人生を歩んでいくことが出来ます

 さあ、あなたはどっちを取りますか?


 『家族』を取りますか。

 それとも、『』を取りますか。


 さあ、どっち?」


酒 アルコール
フリーフォト足成より引用


・・・・・・なんて状態なの、この人は。

旦那は、消え入るような声で、「家族」と言った。


〇精神科に入院


早速、医師は知り合いであろう、精神病院の院長に電話をしていた。

受話器をガチャリと置くと、振り向いた。

「A病院という精神病院なら、ちょうど今、ベットが空いているそうです。

 地図を描きますので、今から行ってみてください。」

そういわれてもらった地図は、なんというか、「道があって川があって北に上ってどこかを右」みたいな、どこかの幼稚園児が描いたようなちゃちなモノだった。

うつ病の旦那も、それを見て吹き出してした。

・・・・・・ウチらよりよっぽど頭が良い精神科医も、画はヘタクソ。

そのヘタクソな地図に悪戦苦闘しながら、やっと「A病院」に到達した。

そこは、広島市のとある町の、「みくまり峡」と呼ばれる自然公園のふもとに位置していた。

山と小川、花と自然に囲まれた、わりと広い敷地の病院だ。

初めて訪れた精神科病院に、ドキドキした。

・・・・・・ウチが看護師研修でいった精神病院、鉄格子とか腕を縛られた患者とか、そんな世界かしら。


院長の診察のあと、入院手続きを行った。

案内された病室は、通常の病棟とは違って「うつ専用ユニット」というエリアだった。

通常の、カーテンで仕切られた6人部屋のような病室ではなく、まるでちょっとしたビジネスホテルのような個室だった。

テレビ、冷蔵庫、洗面所、クローゼットが完備され、茶色のフローリングとクロス張りで落ち着いた雰囲気だった。

個室料は1日2,000円

格安だ。


すぐに入院させた。

「着る物とか、歯磨きとかは明日、持ってくるから。」


ウチは勤務先の看護師長に電話をして、休みの許可をもらった。

・・・・・・ほんっと、情けない思いばかり。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〇酒害体験談の半分くらい書き上げたら



前半部分は、こんなもんかな。

後は入退院を繰り返す旦那に対しての、嫁さんの恨み辛みを書きつづれば良い。


僕は書き上げた原稿を印刷し、嫁さんに手渡した。


嫁さんはさらっと目を通すと、また原稿を丸めて放り投げた

ドアホ! 甘すぎるんじゃ!

ウチの思いはこんなもんじゃないわっ!

アンタなんかを許したことなんか、一度もないんじゃ!

バカ、アホ、ハゲ!!


妻 嫁 怒り
フリーフォト写真ACより引用


「え・・・・・・ハゲはあんまり関係な・・・」


やかましい! ハゲハゲハゲ! 

うちはアンタなんか死ねばいいと思っとったんじゃ!

知っとるじゃろう! ボケ!


「わかったわかったわかったわかった。もっと強烈に恨み辛みを書けばエエんかいな


「あたりまえよドアホ! 後頭部ハゲ!」


・・・・・・う。

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※断酒170日目

〇薬の整理のため総合病院に入院


精神病院に入院する前、普通の総合病院に入院したことがある。

厚生病院という名の総合病院だった。

昔から通っていたクリニックから、上司の勧めで別のクリニックに転院した

ぼくがうつ病であまりにもたくさんの精神科の薬を飲んでいたため、新しい主治医に、

「いったん入院して、薬を整理して来なさい」

と言われ、しかたなく入院していた。


総合病院 入院
フリーフォト写真ACより引用

その病院にはデイルームも本棚もない。

個人用にテレビはあったが、普段テレビをあまり観ない。

退屈でしかたがなかった。

最初の数日は、庭でシャドーボクシングしたり、7階まである階段を駆け上がったりしていたが。

それも飽きてきた。

●毎日 外出、毎日 パチンコ


外出は普通にできたので、外出用紙に記入し、毎日出かけた。

近所にパチンコ屋が3件もあったため、毎日スロットを打っていた。

なんのために入院してるのかわからない、そんな感じになっていった。

スロット パチンコ 飲みながら


ある日、2時間くらいコインが増えては減って、増えては減ってと続くので、飽きてきた。


コンビニがすぐそばにあった。

ほんの出来心で、ワンカップを買ってしまった

1杯だけ、のつもりだった。

酔いが醒めたら病院に帰ろう。

どこかのアル中映画のタイトルみたいになってしまった。

ところが、ぼくはその時、アルコール依存症と診断されてはなかったものの、ほぼアル中の卵だった。

1杯ではすまなかった。

次から次へと飲み、「どうせ強制退院になるんだから」と、家の方に向かって帰っていった。

〇うっかり無銭飲食、後払いは不可だった


帰る途中、腹が減ったのでラーメン屋に寄った。

ラーメンと餃子、久しぶりに濃い味の食物を食べた。

病院食ばかりだったので、久しぶりに美味い物を食べた。

ラーメン 餃子
フリーフォトPAKUTASOより引用

ラーメン餃子を平らげ、会計に行って財布を開くと・・・・・・

お札がなかった。

200円ばかりの小銭しかなかった

「しまった」

スロットにつぎ込んで、お金が無いことに気がついていなかった。

これでは無銭飲食になってしまう。

銀行口座には金がある。

店員に「キャッシュカードでおろしてくる、それから払う」旨を伝えた。

しかし、融通のきかない店員はぼくの腕をつかんで店の外に出た。

すぐ目の前に・・・・・・交番があった。

●酔って無銭飲食で交番へ


交番に突き出されたぼくは、無銭飲食で逮捕されるのかどうなるのか怯えていた。

が、その交番で一番偉いであろう所長らしき人に、

「そこのイスに座ってなさい」

と、交番の隅にある丸椅子を指した。

「あんたの家族に連絡とるから、酔いが覚めるまで座ってなさい」

と言った。

どうやら軽犯罪法で逮捕ではなさそうだ。

交番 警察 無銭飲食
フリーフォト写真ACより引用

そのお偉いさんは、事件がないとヒマなのだろう。

ぼくにいろいろ話しかけてきた。(内容は、もう昔過ぎて忘れました)

ちょうど留置所の鉄格子が見えたので、酔っているぼくは

留置所に入れてくれ

と頼んだ。

しかし、断られた

留置所に入れるのに、いろいろ書類を書かなければならず、大変なのだという。


「タバコを吸ってもいいですか」

と尋ねると、

「おう、ワシも吸おうか」

と、連れタバコすることになった。

交番の前の、ちょうど階段状になっている入口に2人座ってタバコを吸いながら雑談した。

とても親切な所長さんだった。


交番で2、3時間待ち、酔いも醒めてきたころ。

車で嫁が現われた。

ものずごい形相でにらみつけてきたため、目をそらした。

彼女はラーメン屋の支払いを済ませた後、言った。

病院から電話がかかってくるし、警察からも電話がくるし。

どうなっとるん、どうしたんかと思ったわいね!

もう恥ずかしいやら情けないやら、もう、やれん!

いつの間にやら、かなりの心配と迷惑を嫁さんにかけてしまったようだ。

そこまで言われないと酒飲みは気がつかない。

そのつもりがなくても、家族に迷惑をかける。

酒飲みは本当にたちが悪い。

今だから言えるが、そんな状態になる前に、酒を止めるべきだ


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