うつ病でアルコール依存症:人生終わった男の闘病記・体験談

閉鎖病棟の体験談から、アルコール依存症・うつ病の闘病記。
2児の父が急にうつ病で倒れた。酔いにまかせて仕事にいくも今度はアルコール依存症だと。
家族から精神病院に何回も入院させられ、断酒に挑戦するが失敗。抗うつ剤、睡眠薬はいまだかかせず・・・・・・

うつ病、アルコール依存症にならないよう、みなさんのお役にたてればと思います。

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タグ:統合失調症

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※断酒215日目

精神病患者が医師を殴る!!

おいこらッ、ええかげんせいヤッ
精神病患者が医師を殴る
フリーフォト写真ACより引用

大きな怒鳴り声とともに、診察室入口ドアをふさぐように男性看護師が立ちはだかるのを曇りガラス越しに見た。

つづけて3人の男性看護師が、まるで燃えさかる炎から逃げるかのようにドアを開けて飛び出してきた。

椅子に座ってテレビを観ている、ほんの50センチ左を走り去っていった。

看護師の誰かひとりが

I先生が殴られたッ!

“小声”で叫んだ
のが耳に入った・・・・・・

デイルームの正面には大型液晶テレビがあるのだが、そのテレビの左側に、面談室というか診察室の入口がある。

部屋の左側は看護師詰所で、ぼくはたまたま詰所の前というか診察室の前のテーブルに着いて、テレビを観ていた。

だから、診察室からの大声がまる聞こえだったのである。

精神病患者が医師を殴るのは、特に珍しくはない

声とくもりガラスの様子からすると、患者と医師との面談中だったようだ。

後ほど説明するが、I先生はちょっと物言いが柔らかすぎて優柔不断で、患者がイライラすることがあるらしい。

その患者がイライラして、たぶん頭にきて先生を殴ったのだろう。

そばにいた看護師が、患者が逃げないように、曇りガラスの前にたちふさがった。

もちろん、ここの看護師は柔道をしているのでその辺は平気だ。

で、3人の若手の看護師がベテラン看護師を呼びに駆け出して行った。
そんなところだと思う。

患者が医師を殴る・・・・・・世間では信じられない出来事が、ここでは別段珍しくもない。
精神病患者が医師を殴る
フリーフォトPAKUTASOより引用

先生と妻は昔、同僚だった

I先生(男性)・・・・・・ここからは詳しく書くと情報漏えいになるので、ざっくりとなるのでご了承を。

I先生、元は嫁さんの職場の、総合病院で精神科医として働いていたそうだ。

背丈は160センチ、やせ型、メガネ、アラフォー。

いつもなよなよっとしていて、優柔不断

優しい、というよりは女っぽい感じ。
医師 医者
フリーフォトPAKUTASOより引用

「ええっと・・・・・・、こういう場合、んー?どうする?」

ええッ?それ看護師に聞く?フツー聞く?それ

のようなことが日常茶飯事だったらしい。

とにかくあまりにもなよなよしすぎている。

殴ったYくんのほうは、黒縁メガネのぼっさり髪、おとなしくていつもデイルームから少し離れた廊下の椅子でテレビを観ている。

人と喋るのを見たことがない。

寡黙でおとなしい

そんなおとなしい彼がコブシで殴ったというのだから、そうとう頭にきたのだろう。

ええっと・・・・・・その様子じゃあ、退院はまだまだ先じゃねぇ。ええっと、どうする?これから

の、ような会話がなされたことを想像するのは容易だ。


I先生が在籍していた総合病院にくる精神病患者は、ココに比べたら症状はまったくもって軽い

レベル

それが広島県一の精神病院に異動した。

広島県一の精神病院ということは、患者もそれなりに魑魅○魎があふれており、レベル50超だ。

患者が医師を殴るなんてことは日常茶飯事だ。

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看護師に心配される医師

精神病患者が医師を殴る、こちらとしては面白いばっかりなのでさっそく家に電話してさきほどの出来事を妻へ伝えた。

だめよー、I先生を殴ったら。か弱いんだから

あーあ、男性なのに女性看護師に心配されている。

広島県一の精神病院はどのくらいなのかと言うと。
瀬野川病院
瀬野川病院ホームページより引用

後日外来に来たとき、診察待ちのソファで統合失調症らしきいかにも生活保護ふうなアラフィフのオッサンがケータイで会話していた。

ワシ今度、国会議員になるけん

総理大臣とメシ食いに行くけえの

と喋っていた。

そんな会話が普通である。

外来なので症状が軽いのだが、それでもそんな状態。

あんたが議員になれるなら ぼくでもなれる。


あまりにも可笑しくて、妻と久しぶりに笑った・・・・・・

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次記事→今から逮捕される!!閉鎖病棟の実態 体験談3(12)

前記事→瀬野川病院(精神病院)の常連患者に出会ったら 体験談3(10)


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※断酒212日目

保護室に閉じ込められ・・・・・・ガチャンと鍵をされ閉じ込められた。
まるで牢屋である。

保護室に閉じ込められて5日目、中間開放となった

午前10時ぐらいか、看護師の足音がトントンと響いてきた。
ふくさん、中間開放になったので開放しますよ
の声とともに扉の鍵が開けられた。

やった。
やっと保護室から開放された。
完全隔離から開放された。
5日間120時間は長かった・・・・・・

中間開放になると、午前中は保護室から出て、デイルームで2時間ほど過ごすことが許される。
OT(作業療法)で、音楽を聴いたりミュージック・ステーションの録画をみたり、簡単なゲームをしたり、作業療法士による軽いストレッチなどができる。
作業療法 ゲーム
フリー素材いらすとやより引用

昼飯もそのままデイルームで食べる。
入院当初、保護室に監禁された頃のように、便器からの下痢臭がぷんとただよう牢屋で食事、をしなくてすむ。

また保護室に閉じ込められ、午後、開放される

昼飯をたいらげると、また保護室に閉じ込められ、ガチャンと閉められる。
昼1時、再び鍵が開けられる。

昼からは3時間ほど、デイルームですごす。
ミヤネ屋を観たり、雑誌や漫画が読める。
3年前に入院したときは、少年ジャンプ、マガジンなどがボロボロにしらっちゃけ、表紙などがちぎれているヒドい有様だった。
マンガ雑誌
フリーフォト写真ACより引用

ざっと本棚をながめると。
それらは一新されていた。
少年ジャンプの最新号までが12冊。
マガジンも同じくらい。新品が揃えてあった。
りぼん、マーガレットなど少女雑誌はなかった。
ふと、「ガラスの仮面」のラストシーンが気になった。

その代わり、女性自身が数冊置いてあった。

マンガで時間を潰す

ジャンプは、その当時読んでいた「こち亀」「NARUTO」「銀魂

こち亀 こちら葛飾区亀有公園前派出所
秋本治先生作 こちら葛飾区亀有公園前派出所.comより引用

NARUTO ナルト
岸本斉史先生作  少年ジャンプ公式サイトより引用

銀魂
空知英秋先生作 少年ジャンプ公式サイトより引用

マガジンは、ボクシングジムに通っている、教科書の「はじめの一歩」が読めた。

はじめの一歩
森川 ジョージ先生作 講談社コミックプラスHPより引用

NARUTOは忍界大戦の終盤、皆で十尾をやっつけようとするあたりのところで、NARUTOが皆にチャクラを分け与えたりしてなんだかよくわからなかった。

今現在はマンガを見ないので詳しくないが、「はじめの一歩」以外は連載終了してるのかな、確か。
懐かしいものばかりである。
ずっと続いていた負の思考スパイラルから、少しほど気分転換ができた。

患者の輪に加わってみた

デイルームに、皆がより集まってはずんでいるテーブルが一つあった。
加わってみた。

そこには、統合失調症の酷いのが1人。
アルコール依存症が2人。
覚〇〇剤が1人。
なにがなんだかよくわからずに入院させられたオジサン1人。

それぞれ中間開放になったばかりなのか、みな喜びで生き生きしていた。
ぼくも雑談に加わって、時間を潰した。
アルコールと薬物の患者は、成分が抜けて普通の人間に戻っていた
そと人たちとは話が合った。
話しがはずんでいた。

4時になったらまた、保護室に閉じ込められるというのに・・・・・・

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〇アルコール離脱症状が治まる


5日目、だいぶ離脱症状が治まってきた

手の震えも、手を広げたらかすかにわかるくらいは震えているが、最初の日、アルコールが抜けた時ほどではない。

不安感はまだある。

これはセルシンという安定剤を飲んでごまかしている。

精神安定剤 アルコール離脱症状
フリーフォトPAKUTASOより引用


●なるべくデイルームで過ごす


中間開放になってからは、なるべくデイルームですごすようにした。


自分の部屋にいると、あいかわらず過去の忌まわしい記憶のはんすうと、会社クビ、離婚、娘たちの別れをシミュレーションしてしまうからだ。



OT活動(作業療法)には必ず参加するようにした。

何かに集中していると、離脱症状の辛さがまぎれるから。

OTさんは2人ペアで来る。

時には雑誌・マンガ本を数10冊持ってきた。

とりあえず、眺めるだけ眺めた。

知恵の輪やパズルを持ってくることもあった。

知恵の輪は何10分やっても解けなかったが、辛いことを忘れさせてくれた

ミュージックステーションのビデオを流すこともあった。

若い衆は夢中になって観ていたが、40過ぎのぼくには知らない歌手が多かった

音楽リクエストは、ぼくの好きなエアロスミスや、AC/DCはリストになかった。

しょうがないのでビートルズやマイケルジャクソンをかけてもらった。

OTさんと話すのは楽しかった。

それは、まともな人間だから。

アルコール依存症や薬物の患者は、それが抜けたら普通の人に戻り、普通に会話することが出来る。

が、それ以外の精神病患者はまともに会話するのが難しい人が多い。


精神病患者 統合失調症
フリー素材集いらすとやより引用



まだ完全にアルコール離脱症状が収まってはいない。

まるで二日酔いのような、頭も、視界も、すべてのものがぼやけたように感じられる。

テレビを観てニュースで何かを言っているのだが、はたして何を言っているのかが頭に入ってこない。


頭で整理・理解できない

ニュースキャスターの声は、単に空気をふるわせる音として鼓膜をふるわせ、そしてその音は頭蓋骨を通ってそのまま後ろに消えてゆく。


少年ジャンプの登場人物のアクションとそのセリフは、単なる複雑な黒い線として網膜に映され、そしてその画像はそのまま消えてゆく。


人間が作り出したモノは、単なる空気の振動か、白と黒の画像として神経が受け止めるだけであって、意味のある情報としては一切脳へは届かなかった。


そんな状態であった。

〇他の精神疾患患者を観察しチェックする


そんな状態なので、僕はほかの中間開放の患者たちを観察し、精神疾患の症状をチェックすることにした。



すると、これはこれで面白い。

精神病院たるものが見えてきた。

医者でないので、たぶん、という表現にはなるが。

この人はたぶん統合失調症だろう。

この人は薬物アルコール依存症だろうな。

この人は適応障害系だな。

この人は発達障害だな。

2回も精神病院に入院すると、患者の病状がなんとなくわかってくる。

テレビを観るより、患者を観察していたほうが面白かった。

すっと他の患者を見ていた・・・・・・




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アルコール依存症での精神病院・閉鎖病棟再入院

アルコール依存症での精神病院・入院体験談その2です。

精神病院に再入院してしまいました。

今回の実話では、時期が昨年の「合法ドラック法」執行直前でした。

なので、警察が「合法ドラッグ患者を確保」したのに逮捕できず、しかたなく精神病院に送り込んだのです。

そんな人がたくさん入院していました。

現在は、法律が執行されたので、合法ドラックは逮捕されます。

それでは第2話です。


精神病院に再入院

僕は今、瀬野川病院という広島一の精神病院の閉鎖病棟に入院している。

また、だ。

瀬野川病院
瀬野川病院HPより引用
今、入院している精神病院の閉鎖病棟には、病棟に鍵がかけられている。

ドアから外に出ることのできない、外界からまったく遮断されたところだ。

なぜ外界から遮断されているのか、というと。

その階には、薬物中毒重い統合失調症重い発達障害など、いわゆる放送禁止用語でいわれるような患者たちが入院している。

外界から遮断しないと治療にならなかったり、または社会に迷惑をかけるからだ。


ぼくはその集団にほうりこまれた・・・・・・

というよりぼくがアルコール依存症、いわゆる「アル中」となり、その集団の一員となってしまったのだ。

最初にもらう入院計画書には、「3ヵ月の治療・療養が必要」だと記述されていた。

重い薬物中毒患者、統合失調症患者、双極性障害の人々と一緒に3ヵ月もここで暮らさなければならない。

なんでこんなところに入れられているのかというと。

アルコール依存症のぼくが、決して飲んではいけない「酒」を飲んでしまったからだ。

断酒していたのに、誘惑に負けて飲んでしまった。

3ヵ月はとてもきつい。

きついし、人生の時間の無駄だと思う。

が、自分が悪いのだからしかたがない。

酒が切れれば退院させてくれればいいのに、そうはいかないらしい。

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パチンコに勝った、酒も買った

なぜ飲んだのかというと。

パチンコに行ってめずらしく勝ってしまった。
パチンコ スロット
勝ってうかれていたのか、おめでたな気分だったのか。

ふいに酒が飲みたくなった。

どのように飲んだのかというと。

家族に隠れて近所の商店にこっそりと焼酎を買いに行き。

焼酎をストレートで胃に流し込み。

残りはベッドの下に隠した。

焼酎
フリーフォト足成より引用
そして次の日、朝起きてすぐに酒を入れ、夜寝るまで飲み続けた

ただ、自分の部屋で大人しく飲み、決して人に暴力をふるったり騒いだりはしなかった。

静かなるアル中、サイレントドランカーというやつだ。


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尿が臭い部屋から解放

ぼくが「尿が臭い」部屋で生活を始めて、2日経った。

「ふくさん、大部屋に異動になりましたので、荷物をまとめて置いて下さい」

午前中、デイルームでテレビを観ていると、看護師から声がかかった。

・・・・・・よかった、これでションベン臭いのから解放だ。

たいした量ではない荷物を、午前中にまとめておいた。

昼飯後、「411号室」に案内された。

4人部屋だった。

右奥のベッドが空いていたので、そこがぼくのベッドになった。

精神病院 閉鎖病棟
フリーフォト写真ACより引用

窓際で、その開かない窓から景色を見ると、そこは例の長方形のドーナツの穴、吹き抜けの空間。

下を覗くと、R1病棟の時の喫煙場所と、草木が見えた。

向かいのベッドの患者さんは、知っていた。

喫煙所ですでに挨拶をしておいた、軽い統合失調症のオオノ(仮名)くんだった。

軽い笑顔で「宜しくお願いします」的な挨拶をしあった。

隣のベッドは、タケウチさん(仮名)という50代くらいのオジサンだった。

病名は良く分からないが、軽く挨拶をしておいた。

斜め向かいのベッドの人にも挨拶をしなければ。


独り言がうるさい問題患者

その男性は、見たところ60代。

額から後頭部にかけてツルツルに禿げあがっており、両サイドにわずかに残っている白髪交じりの髪は、短く刈り込んである。

左手に、昔のカシオ風の銀と白文字盤の安っぽい時計をしている。

以前、サラリーマンだった頃の名残りだろうか。

銀縁メガネを掛け、新聞を読んでいた。

いや、「声を出して」読んでいる?

がこみぞうべらみさごぎ日本経済べごまりらぼうぃみろごの・・・・・・

・・・・・・?

低い声でボソボソと何か、聞き取れない音を発している。

お経でも唱えているのだろうか?

ぎみらろべごくらろべみぶアメリカぼれいむあしだがほうこびまざえ・・・・・・

視線はしっかりと新聞に突き刺さっているため、お経ではない。

しかし、発する声は新聞記事のそれではない。

ずっと独り言をいっているように見える。

うるさい。

せべにたろふみよががえおだみれろぐおがにうぇろかもいおうべな・・・・・・

・・・・・・いったいなんなんだ。

挨拶も忘れ、しばらく眺めていると、彼はおもむろにノートを取り出した。

そして、ボールペンで「何か」を書き始めた。

既に「何か」が書かれている行間、その行間が埋まると、ノートの上下左右の空白の部分に「何か」を書き始めた。

横書き、縦書き、縦横無尽に。

遠くて文字は読み取れなかった。

そして書きモノが終わると彼はベッドから降り、窓の方向を向いて、裸足で床の上に正座した。

そして両手を上げると、そのまま前かがみに伏せた。

いわゆるイスラム教徒が「アラーの神へ祈りをする」格好だ。

これが20分ぐらい続く。

祈り
フリーフォト写真ACより引用

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・・・・・・なんなんだこれは。

ぼくは「精神病院に入院」していることを、思い出した。


問題患者との夜

夜、消灯の時間になったので、皆、それぞれのカーテンを閉め、ベッドにもぐった。

タケウチさんと僕は、読書灯を点けて、しばらく本を読んでいた。

オオノくんのカーテンの中は暗いので、もう眠りにつこうとしているのだろう。


独り言がうるさい!夜が大変!

そこで、予想、いや「恐れていたもの」が始まった。

べごまりぞうべらみさごらぼうぃみがこみぞうべらみさごぎろごの・・・・・・

・・・・・・うわ、始まった。

ぼれいむあしだがほうこびまざえぎあしだがほうみらろべごくらろべみぶ・・・・・・

昼間より、むしろ声がでかい。

うるさいッ!

突然、オオノくんが怒鳴った。

声が、止んだ。


しばらく、5分くらい経った頃だろうか。

せべにたろふみよががえおだみれろろふみよががぐおがにうぇろかもいおうべな・・・・・・

また、始まった。

やかましいッ!!

今度はタケウチさんが怒鳴る。

なんなんだこれは。

こんなことを毎晩繰り返さなければならないのか。

こんな独り言がうるさい問題患者と同室はいやだ!
画像20151110悩む フリーフォト「足成」より
フリーフォト足成より引用

隣の部屋から、わずかに声が漏れてきた。

キィィッ! ウギィィィッ! キィィィィッ!

か細い男性の声が発狂している。

あっちもか。


ぼくは、嫁さんが「イビキ対策」にと入れてくれていた耳栓を、バッグから取り出した。

頼むからなんとかしてくれ。

こちらは、「イビキ対策」どころではない騒ぎなのだ・・・・・・


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前記事→精神病患者を危険か安全か分類していく 体験談1(17)


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精神病院の閉鎖病棟でうまく生活するコツ

僕はポータブルトイレの、自分の尿の臭いは我慢することが出来なかった。

看護師に「自分の小便の臭いが辛いので、夜、鍵をかけるのはやめてくれ」とお願いした。

ポータブルトイレ
フリー素材集イラストACより引用

これまで精神病院に3回入院して、分かった事がある。

それは、「精神病院の閉鎖病棟でうまくやるコツ」=「敵を作らないこと」だった。

悪い言葉で言えば、「気が狂ったような人間」が周りにたくさんいる中、そんなヤツらを敵にまわすと面倒くさい事になる。

ささいな事で、激怒して怒鳴り散らすヤツ。
ささいな事で、恨みの念で仕返ししてくるヤツ。


そんなヤツらに囲まれて生活をするのだ。

寝込みに襲われでもしたら、たまったものじゃない。

精神病患者を危険か安全か分類しておかなければならない。

危険な患者
フリー素材集PAKUTASOより引用

「この人は、害がない。敵でもない。安全だ」
男性患者にも、女性患者にも、そう思わせとけば良い。


喫煙ルームで、初めて合った患者たちに、こちらから次々と挨拶していく。

「こんちは、はじめまして。
 ふくといいます、昨日来ました。
 宜しくお願いします」

「あ、こんにちは。
 僕はオオノ(仮名)といいます、宜しくです」

こんな感じだ。

次に、相手の病名を聞く。
「僕はうつ病とアルコール依存で入院ですわ。オオノさんは、何ですか?」

「僕は・・・・・・、軽い統合失調症です」
こんな感じだ。

多くの患者たちは、自分の病名を隠したがるものだが、こちらがアッケラカンと病名を白状すれば、むこうも言わざるをえない。

その返報性の心理を利用する。

そして、僕の頭のなかで、精神病患者を危険か安全か分類していく。

アルコール依存、違法薬物などの薬物依存症者たち。

これらの患者たちは「普通の人達」として分類する。

酒や薬物が入っていない状態の彼らは「ごく普通の人間」だからだ。

違法薬物などについ手を出してしまったものの、それ以外の点では、一般常識をふまえたちゃんとした人が多い。

彼らは安全だ。

普通に会話し、一緒に生活できる。

パーキンソン病など、脳神経系の病気の人達も同様だ。

手足が不自由だとしても、頭は正常だから、特別問題はない。

ドアを開けてあげるなどすると、感謝される。

重度の自閉症、重度のダウン症、重度の認知症患者たち。
(軽度の自閉、ダウン、認知症は親元で生活できるので、閉鎖病棟には入院しない)

彼らは、「人と交わる」ことをしたがらない。

関わるとすれば、「何かが欲しい時」だけである。

例えば「お茶が欲しい」とか「お腹がすいた」とか。

よって彼らは、「危険性が少ない人達」に分類する。

彼らとは、そもそも会話がなりたたない場合が多い。

「作業療法」などで、OT(作業療法士)さん達から簡単な指示が与えられた時のみ、それに従う。

それ以外の時間は、彼らは「自分の世界の中」だけで時を過ごしていく。

問題はない。

精神病患者の危険な人たち

重度の統合失調症または、重度の人格障害系の患者たち。

重度の統合失調症の場合、彼らの中では「妄想現実が混じり合っているため、突飛な行動を起こす場合がある。

たまにニュースで
『殺せ』と言う声が聞こえたので、他の幼児を殺した。その母親は統合失調症を患っていた
などというのを聞いたことがあるでしょう。

そのケースは、精神科にかかって「適切な治療」を受けなかったため、重度の統合失調症に陥ったケースだ。

閉鎖病棟では、「適切な治療」を受けているので、そこまでのケースは、無い。

が、変な行動を起こす人達は、たまに、居る。

統合失調症の危険な患者
フリー素材集PAKUTASOより引用

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統合失調症患者との付き合いかた

昔、統合失調症の人が、僕に向けてこう言い放った。
あのな、工藤静香はな、キムタクと本当は結婚しとらんので。
 あれはテレビの作り話なんで。
 本当はの、工藤静香は僕と婚約しとるんよ、ワシと結婚するんよ
真顔でそう言うのである。

こういう場合、どういう反応をしたら良いだろうか。

ぼくはネットですでに調べていた。

そういう場合、彼らの「妄想」は彼らにとっては「現実」なので、否定をしてはいけないらしい。

「うん、うん」

と、適当に相づちを打ってやりすごすのが良いのだそうだ。

重度の人格障害系の患者たち。

これは、浅く付き合う分には問題ない。

世間話程度は、問題ない。


ただ、深く関わってはいけない。

例えば、物の貸し借りや会話のやり取りの中で、彼らが何か気分を害したとしよう。

普通の人たちは、我慢するか、相手に少し文句をいうか程度の話である。

だが、人格障害系の人たちが「気分を害した」場合、自分で感情を制御できなくなるらしい。

大声で泣きわめく

相手を罵倒する

激怒する危険な患者
フリーフォトPAKUTASOより引用

ぐらいなら、まだマシだ。

昔、40代の人格障害系の女性が激高した。

手に持ったコップの水を、相手の女性へ、まるでドラマのワンシーンかのごとくバシャッと浴びせ掛け、テーブルの上のラジカセを地面に投げつけると、ツカツカと相手に歩み寄り髪の毛を引っ張りあい、まるで女子プロレスかのごとく乱闘を始めた。

ぼくは女性の力には負けないので、止めようか、と一瞬思った。

しかし「見てたほうが面白いかも」と思ったので、その女子プロレスを止めずに観戦した。

殴る蹴るなど、危険な状態になったら止めようと思い、そばにたたずんで観戦した。

生で見る女子プロレスは面白かった。

もちろん、その喧騒で駆け付けた男性看護師たちが2人を取り囲んですぐに引き離した。

というわけで、僕は彼らを勝手に「危険な人達」に分類するのだった。


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精神病院の閉鎖病棟とは(2) ポータブルトイレに消臭剤を!体験談1(16)

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